み

裏窓のみのネタバレレビュー・内容・結末

裏窓(1954年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

初ヒッチコック。
面白い。確実にまた見返す作品になった。

見ることの加害性の反対にあるものは、見られることの被害性と言いたいのだが、見られる側は自覚的でないので被害も何もない。「被害がない」という被害性。まあ何が言いたいかと言うと“見る”って本当に暴力だ。そして、それを楽しんでる自分は完全なる共犯。

ただラストのように目が合う瞬間も確実にある。安全地帯から見ていたと思ったら、恐怖が目の前に現れるのもスリリング。見るのであれば見られる覚悟も必要。ジェフ自身も覗き見しているくせに見られるということに自覚的でないのもいい。目が合う瞬間が怖すぎる。

カメラワークも最高で、あまり巻き戻しはしたくないタイプだけど、さすがに巻き戻した。グレース・ケリーも魅力的すぎる。
み