とても苦しかった。自分を隠して生きなければならない時代。今でもそういう風潮が残ってたりするけど同性愛が罪に問われる時代もあったんですね。まだまだ知らないことばかりでした。
映像が美しいけれど色味がどこか寂しくて、それも相まってこの作品に一貫して切ない雰囲気が出ていたなと感じます。
モーリスのことを愛しているけれど、その気持ちは悪だ、と、自分の気持ちを偽ってアンと結婚したんだろうな。今でもクライヴの心の中にはあの頃のモーリスが住みついてる。モーリスもクライヴを重ねてたのかもしれないなぁ。
自分のセクシャリティに対して葛藤し続けている彼らの姿を見て心が苦しくなりました。あってはならないこと。罪に問われること。汚らわしい存在。こんなにも自分を否定されるのは辛いよ…時には自分を制御出来なくなるという場面もあってよりリアルに物語の中に吸い込まれて言った感じがします。同性愛が許されていなかった時代、今何を言っても無駄だけどやっぱり信じたくないです。人格を、ありのままの自分を否定される社会が一瞬であったとしても存在していたなんて辛すぎます。この作品はそういう面でも考えることが沢山ありました。終始胸が苦しくて2人の思いを考えると涙が溢れてきました。好きなのにその思いは決して許されなくて、自分がいる階級のプレッシャーでよりいけないものだと本心に蓋をしていたクライヴとクライヴのことが大切で愛していてるけれど決して叶うことはないということに対して苦しんでいたモーリス。2人とも自分を責めないで幸せになって欲しいです。
