ジェームズアイヴォリーが脚本を手掛けた『君の名前で僕を呼んで』の予習として観るはずだったので今更感はあるけど最終日のリバイバル上映にて。君僕が醤油なら、こちらはソースでしょうか。とても濃い。濃厚すぎる。あの時代許されなかった同性愛をここまで昼ドラのように描けるのは彼しかいないだろう。80年代の雰囲気がたまらなく好きだし、若きヒューグラントは美しさの塊だった。しかし、これと言って印象的なシーンやセリフはない。途中から方向性を見失い、気持ちが散らばっていたように見えた。昔と今とで、表現の違いが出ているのかもしれないが、もっとシンプルな方が理解も深まる。
まぁこの類の作品は好みがあるので自分にハマらなかったという単純な話だ。30年の時を超え、スクリーンで観れたこと、そして製作への労力には敬意を払いたい。
