私の映画

バーバーの私の映画のレビュー・感想・評価

バーバー(2001年製作の映画)
4.0
ポスターに惹かれて鑑賞。モノクロの映像、男のナレーション、ベートーベンの旋律が心地よくてすっかり引き込まれてしまった。洗練された映像カメラワークがとてもうつくしい。おしゃれ。全編通しておじさんしか出てこないのにな。そしてなぜか太ったおじさんばかり出てくる。だからこそスカーレット・ヨハンソンの魅力が引き立つのか。

すべて自分の蒔いた種ではあるのだけれどこの男を待ち受ける運命が不条理のような気がするのは男の人柄のせいだろうか。寡黙で、根は決して悪い人間ではない。しかし孤独。男自身が自分に舞い込んだ悲劇を冷静すぎるほど冷静に捉えているせいなのか、鑑賞する側も始終感情の起伏を感じなかった。なんだかんだでこの人の一番大切に思っているものは奥さん以外の何物でもなかったのだなと思う。

人生って、ほんの些細なことをきっかけに突然歯車が狂いだすよな〜と毎回映画を観て思う。それと男は煙草を吸い過ぎ。
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