ある意味、忘れられない愛すべき作品になりました。もう一度観ることはありえませんが。
終わった瞬間の「やっと解放された……」感はどんなホラー映画よりも上。誇張抜きで、終わってしばらく動悸が止まりませんでした。
舌なめずりや咀嚼音は勿論、金属や木、ガラスの軋む・擦れる音、それらの割れる音、ニワトリや赤ん坊(豚?)、その他生き物の鳴き声、さらには女の子のただ話す声、ただ水の流れる音、果てはただの足音やメトロノームの音まで、最終的には耳に入る音全てに不快感を覚えるようになっていました。「音」そのものが嫌いになったのは初めての経験です。一日だけ無音の世界で暮らしたい。
当然、目に入る全ても不快でした。
多分、この作品に関しては絶賛も酷評も同じことなのだと思います。