笑いあり、涙ありの痛快感動映画でした。レオ様カッケェ。
頭がキレる天才青年詐欺師と真面目でお固いFBI捜査官との追走劇。シュールさもありながら、しっかりしたドラマ性も感じる、少々コッテリとした内容。そこまで長さは感じませんでした。最大のライバルには深い絆が生まれるという、観てて激アツのお約束展開もありながら、FBIの追走をのらりくらりとかわしていく主人公フランクは観ていてハラハラドキドキです。そんなことして大丈夫！？とこちらまで冷や汗かきそうな展開もあるので、ぐっとのめり込んで観てしまいました。
フランクの家庭環境はあまり良好という風には描かれておらず、不遇な父のために復讐にも似た反骨心を見せる彼の姿は、犯罪者という立場でも応援したくなります。しかし天才と言っても所々心の脆さや不完全さを見せてくれるので、ふとまだこの子が10代なのだと言う事を思い出させられます。追う側、追われる側どちらにも愛嬌があり好きになってしまいます。
ただラストがあまり好きじゃない…。実話なんだけど、彼の詐欺経験を活かしFBIに入れる、まではいい。巨万の富与えちゃいかんでしょ。自分はお腹いっぱい稼いで、すぐ出所して、自分と同じ事をする犯罪者対策をしてそれで死ぬほど稼ぐって…。うまくいきすぎる人もいるもんだな。
