えりーぜ

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのえりーぜのレビュー・感想・評価

3.5
語学学校にて観賞。
字幕なしで観たので、あんまり分かってない。

全体的によかったと思う。
鮮やかな詐欺の手口と、ガラリと変貌する演技力。天才でありながら、その動機は単純で子どもっぽく、満たされない寂しさを感じさせる。
居場所を得ること、信頼されること、愛されることが、彼には必要だった。
フランス警察を揶揄するシーンもあるけど、FBIもかなりだらしなく、ユーモラスに描かれてる。
エリートに成りすますフランクは、まぁ元々イケメンなのもあって女と寝まくるんだけど、女のがっつき方とか、ベッドシーンの描き方がアメリカ映画らしく馬鹿っぽいところが好きじゃない。

他の人も言及してる、フランクとカールの初対面のシーンに加えて、個人的にはフランクが教師に成りすますシーンが印象的だったな。
英語のセリフが分かんなくて細かい事情が飲み込めなかったのもあるけど、一瞬あれ?って私まで騙されそうだった。
堂々とそれらしく振る舞うことが、アイデンティティの根源なんだ。
詐欺を働く前の、思いつきの悪ふざけみたいなものだけど、臨時講師を演じることで、大人しい転校生から一転、立場や周囲の態度がガラリと変わって面白かったな。