現実にはありえない話だけど、部分的には共感したり、反省したりさせられた。
ひろみの乱暴なぶちまけ方や、三沢さんの答えには賛否両論あると思う。
本当の自分をさらけ出すとか、過去のトラウマとか、そんなのは都合のいい言い訳で、実際は無茶苦茶な八つ当たり。愛があるなら受け入れてくれるはず、なんて、傲慢な甘えでしかない。
三沢さんがそれを許してしまうと、まるでそれが愛みたいに錯覚してしまう。本当は傷ついて、痛い目を見て、自分で気づくべきなのかも。
でも三沢さんの答えは、ひとつの理想でもある。自分の出した答えが、本当に自分の望むものとは限らないから、それを問い直してくれるの、いいな。
自分が突きつけた暴力的な答えをそっとかわして、本当にそれでいいの? って訊いてくれる人に、弱いんだよなあ。
そういうの、良くないのかもしれない。弱さを無理やり正すべきなのかもしれない。依存を許されたから、依存してるだけかも。
でも、弱さを許されたい気持ちはあるんだよなあ。駄目だなあ、弱いな。
