ボクサーとしての栄光を捨て心を閉ざしているチョルミン。そんな彼が働く駐車場にやって来た目が不自由な女性ジョンファ。明るい彼女と交流する中で彼は自分の過去と向き合いつつ前を向こうとする。しかし、ジョンファの目が不自由になった事故の原因に自分が関わっていたと知ってしまったチョルミンは。ーー
本作への一言
『ただ君の幸せだけを願ってる』
久しぶりの韓国ラブストーリー。やっぱりどちらかが病気になって亡くなる悲しいだけの映画とは違う。暗い過去をもつ男が一人の女性のおかげで前向きになれたのに、自分の過去のせいで彼女を不幸せにしてきた。どれだけ自分を恨んだか。もどかしい内容でどんな結末で終わるか読めなかったし、どちらに転んでもおかしくなかった。
ジョンファの髪型セットした美容師たちのセンスどーなってんだとか、復帰したチョルミンが試合に勝ってコーチがジムの会長のデコにキスするところとかいい意味でクスッとできるシーンもあって韓国映画のいいところ出てたと思う。
ラストが切なすぎる。「やっと会えた!」って心の中で喜んだ自分が愚かだった。彼女は目が見えてなかったじゃないか。今チョルミンを見たところでそれが自分の探す男性だなんて分かるはずない。これ、チョルミンが死んで会えなくなるよりよっぽど酷だよ。
せっかく犬のディンガがチョルミンの存在を分からせてくれたんだから彼を探すのにディンガ連れてけよ!ってもどかしかった。
セリフなしでジョンファの幸せを願ったり自分の存在を明かせなくて悲哀に満ちた演技できるソ・ジソブすごかった。