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宗方姉妹のFrengersのレビュー・感想・評価

宗方姉妹(1950年製作の映画)
3.8
誰かが来てはだれもいなくなる境内や家の中。あったものが無くなるか無い筈のものがある、新しいものが好きか古くならないものを求めるか。登場人物がひたすら相対化されながら、血縁により受け継がれた動作が人物を規定する。
ビンを投げまくる妹(高峰秀子)と何度も頬を殴打される姉(田中絹代)。最後に姉妹が揃って歩いたときだけ唯一反対からのショットになるときの興奮。

小津安二郎の演出にかかると高峰秀子も変わるなぁ。煙草を燻らすときは針金のようでも動けば肩で風を切るかのよう。
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