幼い頃にビデオで擦り切れるほど観た映画を
映画館で観られたというのはありがたい話だね。
言ってしまえばこれはクラシックPV集であり
上質な音楽と上質なアニメーションさえあれば
セリフがなくとも物語が語れるという
ディズニーの強い信念を感じる。
幼い頃はやっぱり第三幕「魔法使いの弟子」や
第四幕「春の祭典」第七幕「禿山の一夜」が好きで
今見ても当然そこも素晴らしいんだけど
改めて第六幕「時の踊り」の優雅さが素晴らしいね。
動物にバレエを踊らせるだけのシンプルさの中に
光源や舞台装置や衣裳など様々な工夫が凝らされている。
とはいえ前述した通りクラシックPV集としては一級品でも
一本の映画としてはさすがに苦しい。
特に第一幕「トッカータとフーガ ニ短調」はさすがにやりすぎ。
「2001年宇宙の旅」の第三幕から映画を始めるようなもので
ちょっと実験的すぎる。