なまくらウォッチメン

ケイン号の叛乱のなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

ケイン号の叛乱(1954年製作の映画)
4.3
面白い
掃海艦ケイン号の新艦長が、劣等感と偏執病から自身の失敗を部下に着せるようになり、やがて乗組員と対立し軍法会議へと発展していく
艦長の理不尽なしごきからスペクタクル溢れる海戦、終始劣勢な法廷劇、そして後味の悪さを残すエピローグと、とにかく脚本構成が良い

主人公のロマンスパートがほぼ不要なことを除けば、かなり完璧に近い娯楽作
一見海軍賛美っぽいが、艦長と乗組員、双方の不寛容さがもたらした悲劇とするラストが良い落とし所だった