ケイン号の叛乱の作品情報・感想・評価

「ケイン号の叛乱」に投稿された感想・評価

Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

2.0
第二次大戦時の米海軍の話なのに戦闘シーンは無し。
全体の三分の二であるケイン号のあれこれは、後半の軍法会議をメインに描くための前フリだったというわけ。
ハンフリー・ボガートの艦長が偏執狂かどうかはともかく、いい大人がイチゴが減ったから調べろと命令した時点でアウトでしょ。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
2013/2/4鑑賞(鑑賞メーターより転載)
ある軍艦にやってきた艦長が厳格な規律を元に部下を縛りつけるが、徐々に錯乱していきついには部下が反逆行為を...という話。これまでどの映画でも「男の中の男」っぷりを見せつけていたハンフリー・ボガートが、偏屈で責任逃れに終始しやがて常軌を逸するというイメージとは正反対の役を熱演しており、カッコいいだけではない彼の演技力の高さを十分に感じられる。最終的には反逆の是否が問われる展開だが、ただいくら偏屈で一般的感覚では異常と見えても、軍という規律社会の中でその結末はいいの?という点は若干腑に落ちなかったが。
この時代の所謂テクニカラーの映画は視覚的に最も苦手な部類で、脚本や演出も堅苦しい感じだったからあまり熱中できなかったのだけど、製作がスタンリー・クレイマーということもあってニュールンベルグ裁判に繋がるものが感じられたのは興味深かった

あとハンフリー・ボガート史上最も生理的嫌悪感を催す艦長の人物像もある意味では興味深いものがあった

それにしてもこの時代のカラー映画ってどうしてモノクロ映画以上に古臭い印象を抱いてしまうのか
寿都

寿都の感想・評価

4.6
戦いのシーンはなく、人間ドラマが楽しめる映画。倫理観を揺さぶってくれる。でも笑えるし軽薄さもあって重くない。めちゃくちゃ面白い。

聞いたこともないタイトルだったが、
例えば「十二人の怒れる男」に近い感覚の、名作と言い切れる超おすすめ作品。

職場の上司と部下の人間関係を描いたもので、
職場と言っても、舞台は海軍。
有事にトップの命令に背くと…まさかの絞首刑ww 冗談だと思った、クビになることの比喩かと思ったぜ。そこの重みを法廷シーンになるまで解ってなかった。

色々な解釈のできる結末だと思う。
トップが無能に見えたからって、みんなが感情的に批判するとただの「集団いじめ」になりかねない。
勿論、艦長が無能であることが悪いのだが、ダメな上司だからって反発するのはアホな部下だ、上司をうまくコントロールしろ、という教訓だと解釈した。
一見正しく見えた主人公たちの行動にも明らかに軽率さがあり、結局自分たちの首をしめた。
真に冷静な判断を下さねばならない。若き少尉たちはその責任の重さを学べて、死刑にならなくてよかったよかった。

「経営者は孤独なんだよ…」なんて話しは定番だが、それを超かっこ悪く表現した、ハンフリー・ボガードの痛々しい演技がすごかった。
とんでもない劇薬映画だった。
作中の艦長みたいな人を現実でも知っていると、鑑賞中地獄みたいな気分を味わえる。

例えば、艦長の台詞に「有能な将校には想像力が必要だ」というものがあったけれど、部下に意味不明な「想像力」を要求しちゃう所なんかが凄いリアルに感じられた。こういう人いるわー、みたいな。
また、艦長は無駄に経験豊富で軍上層部からの評価も高いが(そのくせ無能)、これもあるあるだと思った。現実にもキャリア長くて社会的評価は高いのに、実際は無能な上司や教師……いますよね?

それと軍法会議後のパーティーで弁護士が指摘していたこと、すなわち艦長がかつて大変だったことや、裏で頑張っていたことは勿論私も分かる。
しかし、だからといって彼の繰り返したパラノイア的言動を許して良いのか?敵前逃亡して友軍を危険に晒すのは仕方ないことのか?と思わずにはいられなかった。
ラストのまくしたてがめっちゃよい。それまでの流れが長いので蛇足感あり。最後の勢いがなければ3.2。
AiSasaki

AiSasakiの感想・評価

4.1
組織とは何かを教えてくれる映画。

めちゃくちゃ悪い人っていなくて、弱い人がたくさんいて、状況によって槍玉にあがった人が「悪人」にされる。

このレビューはネタバレを含みます

「誰が間違っていて、一番悪く、卑怯者か」という物語は面白い。安易に着地させないところも品がいい。しかし恐ろしく作劇がたるい。特撮を使っての海洋シーンもホークスやフォードに比べるとぬるい。キャストの魅力に助けられた印象がある。ラストにもう一度トム・テューリー演じる艦長が出てくるところが気が利いてる。
Kenshiro

Kenshiroの感想・評価

4.5
This movie was recommended in the lecture of Vice Admiral of U.S Navy...
I think this movie teaches what is "Loyal" as a Junior Officer, which is what he said in his lecture.
I strongly recommend you to watch this movie and start thinking about our future job as a JO!!
素晴らしい映画でした。
その一言に尽きます。
良きフォロワーとはどんな人物なのか、今後も考えていく必要がありそうです。
「アイアイサー!!!」

第二次大戦中、嵐の海上で艦隊からはぐれてしまった軍艦ケイン。それまで威張り散らしていた艦長が沈没の恐怖から精神錯乱に陥る。副長は緊急に艦長を解任、自ら嵐を乗りきり無事帰港するのだが…。

もちろんCGがない時代。ミニチュア撮影などもありますが実際にやってるシーンもあってそのシーンは〝ベン・ハー〟や〝ポセイドンアドベンチャー〟と並ぶくらいの迫力があります。
かといって、超スペクタクル歴史モノでもなくパニック映画でもありません。

海軍としての誇り。
あの状況での判断が全てを物語ります。

何より〝カサブランカ〟のハンフリー・ボガートが話の重要人物であります。見事に汚れ役を演じていました。
とりあえず、海軍としての規律と伝統が厳格に示されています。

これもマーク数が少ないので隠れた名作ですね。
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