「あなた、誰なの？」
トラウマ映画、再び。
せっかくリバイバル上映されるとのことだったので久しぶりに。
開始早々、そうだった、これ、トラウマ映画なんだった（褒めてる）と思いつつ齧り付いて鑑賞した。後々の今敏監督の作品にもおおきく影響を及ぼしていくことになる処女作。
虚構と現実のテーマは今公開されたとしても色褪せることのないストーリーになっているように感じる。むしろ、過剰に発達したメディアに晒されている我々現代人の方が痛々しく沁みる物語なのかもしれない。
セルフブランディングをしてしまい実際の自分との分裂に苦しむ人も現代人は多いように感じる。ただの一般人のわたしでさえも周りのイメージする自分と本来の自分、かけ離れてきているかも？と思うときはある。
ただ、この作品をもう一度見たときにどちらもそれはそれでリアルなのかも、となぜか安心させられた。
それにしても、最後の一言のおかげで映画鑑賞後ももんもんと考えさせられる映画ね…
