Mee

パーフェクトブルーのMeeのネタバレレビュー・内容・結末

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

これまた凄いものをみた!!
現実と虚構、本当に曖昧を描くのが上手いなあ👏👏
未麻とルミ、両者が『アイドルの未麻』を作り出しているから、そこが重なってラスト見抜けなかった…
鏡がキーアイテムになってくるね!
自分を映し出すもの、本当の私は誰?

アイドルと女優に揺れる未麻が、本当の自分って何だろうという、確固たる回答のない無限思考ループにハマっていくのが恐ろしい。
その不安定さが視聴者にも伝染して本当に恐かったし、そこまで引き込まれるものを作り出せる脚本家や監督並びにスタッフが凄いなあと改めて感じる!

ラストの追いかけっこがまー怖い怖い、、😫
冒頭にも記したように、両者が同一の幻覚を見ているのが今作のミソ!
だからこそルミ(未麻には『アイドルの未麻』に見えてる)が轢かれそうになったのを助けた事で未麻は『アイドルの未麻』の絶対視をやめ、縋るのではなく過去として受け入れ、女優に専念する決意が固まったのだと思う。
「どっちが」自分なのかではなくて、「どっちも」自分なんだ。
それで成功して、ラストカットの車のバックミラーに向かって「私は本物だよ」ってとこがスカッとして良いところなのか否か…🤔💭
めちゃくちゃ人死んでるしね😢

そして殺し方ね!
あの異常なファンとルミが殺してるんだけど、目を潰されてるのが死体の特徴。
汚い目で未麻を見るんじゃないみたいな感じかな。
そして未麻をレイプしようとしたファンも最後きっちり殺されるという笑笑
まあ潰される目が片目だけなのが多少温情をかけられた感がある。
でもカメラマンは未麻自身が殺したと思うんだけど、殺し方が目を潰してるからどうなんだろう…
ファンかルミが殺したのか、はたまた『汚い目で私を汚すな』という思いが未麻にもあったのか。

もう考えどころ多すぎてわからん!!笑
それだけ視聴者に委ねた、想像の余地がある作品なので色々可能性が考えられて面白い!🥰
時には監督や脚本家の思い描く枠を超えた、それ以上の想像を視聴者も生み出せるからこういう作品は面白い。
Mee

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