てんぞー

宇宙怪獣ガメラのてんぞーのレビュー・感想・評価

宇宙怪獣ガメラ(1980年製作の映画)
2.9
平和を愛するM88星人と宇宙海賊が戦う話。
事あるごとに謎のポーズで変身したり元に戻ったりするM88星人の三人組と、事あるごとに宇宙海賊のボスから怒られる下っ端海賊、あと子供がメインで活躍する。特にM88星人の主役格を演じるマッハ文朱はやたら体格がよくてデカいので印象に残る。

M88星人は宇宙海賊の侵略を察知して地球に潜伏しているが、母星があまりに平和なので攻撃手段を一切持たないので宇宙海賊に対しては全くの無力。何しに来たの?
海賊の下っ端はM88星人を捜しまわったり子供を誘拐してみたりして、急に現れたガメラの秘密を探るが、実際問題としてM88星人や子供はガメラの活動とあまり関係ないので、毎回なんの収穫も無く、海賊側の怪獣が倒されてはボスに怒られていて不憫。

今作のガメラはM88星人の念力を受けて助けに来てくれたという事なのだが、その存在はいまいち不明瞭。過去に怪獣として存在したようだが、なんせ今までの過去作の出来事は全て無い事になっているので、本作の世界線でガメラがどんな活躍をしたのかは不明。とにかく過去のフィルムを大胆に流用してガメラが色々な怪獣と戦う。こんな事あったなあ、と振り返りができるのは少し面白い。その他、宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999と一緒に飛んだり、宇宙海賊の船がどう見てもスターデストロイヤーだったり、色々と滅茶苦茶で思った以上に楽しい作品だった。