きらきらした水辺ではしゃぐ子どもたちのそばで笑いながらも零れてしまう、ロールの憂いがさびしい。のみこんできた苛立ちが弾けたこの夏。ロールの"挑戦"はこれから、こんどは誰かがそばにいてくれるかもしれないと願う、この夏。嘘つき。なんてもう誰にもゆわせたくないから。
ロールの痛みと混沌に共鳴してなんだかしくしく泣いてしまった。嘘なんてついていないし、誰も悪くないのだもの。無知の目に晒されて目を赤くしてなすすべもないロールを、ぎゅっと抱きしめたかった。幼いながらも必死でロールを護ろうとするジャンヌが健気で、ふたりのあいだにあるたしかな愛が救いだった。
子どもたちの瑞々しい生命力に癒されたし、子どもたちのお芝居と真剣なあそびがとんでもなくすばらしかった。