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トムボーイのあのレビュー・感想・評価

トムボーイ(2011年製作の映画)
3.9
兄妹の真っ直ぐな尊い愛の形に救われながらも、男として生きたい10歳の子がこれからどう生きていったら幸せになれるだろうと問題を投げかけてくれる良作。

妹のジャンヌが、お兄ちゃんはね、ってお話するところが微笑ましいし、転んだ妹を庇ったり赤チン塗りながらハートを描いたりするシーンが愛おしすぎる。
こんな兄妹、美しいなと。
お父さんはなんとなく感じ取ってたのかな、、

なぜ人間は生まれながらに性別を有してしまうんだろうと苦しくなりながら観ていた…切ないけど、最後の終わりが素敵で個人的には大切にしたい作品のひとつになった。
これを見た人達が立ち上がるような映画じゃないけど、誰かが何かを感じ取る作品で、観たあと1人の時間をとって自分事としていろんなことを考えたくなる。素敵な作品だった
あ