垂直落下式サミング

ゴーゴー 仮面ライダーの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

ゴーゴー 仮面ライダー(1971年製作の映画)
3.7
原子力研究所に張られたバーリヤを破るため、悪の秘密結社ショッカーはプロサッカー選手を改造し、強力なキック力を持つ怪人トカゲロンを作り出した。
仮面ライダーは、バーリヤ破壊ボールに対抗するために猛特訓を開始。トカゲロンは復活怪人たちを率いて、計画遂行の妨げとなる仮面ライダー抹殺に動き出す。
このバーリヤというは如何なる性質のものなのか、ナレーションで説明が入るのは、ホントに昭和って感じ。バーリヤと伸ばすのは、おっちゃんおばちゃんの言い方ですな。うふふ。大人が真顔でバーリヤだバーリヤだと言うから、可笑しかった。
ポケモンのバリヤードくらいまでは、バリヤのほうが一般的で、バリアフリーとか言い出したあたりから、バリアと発音するようになったのかな。英語は内申点ギリだったから知らないけど。
原発のバーリヤを破壊するために脚力の強いサッカー選手を拐ってトカゲロンにしたんだから、さっさと当初の目的を遂行すればいいのに、その件より仮面ライダー打倒を優先しちゃってる怪人まじでマヌケ。初期ショッカーって感じ。
全員でかからずに、数のアドバンテージをいかして足止め要因とバリア破壊要因にわかれて戦えばよかったのに。原発を破壊しちゃえば仮面ライダーでさえ平和を守るもくそもないんだから、優先順位つけてしっかりしなさい!
アクションの見所は、命の価値が軽い時代のバイクスタント。かなりスピードを出して砂の坂道を上がっているときに、上からモノを落として進行方向を妨害している。かわせずに前輪で踏んでいたら、大惨事だった。そりゃあ、こんなの続けてたら藤岡弘も大ケガするだろうな。
怪人の成り立ちからストーリーがスタートするから激重と思いきや、トカゲロンになるサッカー選手は、改造されても同情とかしないタイプのやつだから安心。トカゲロンは、まんまぬいぐるみ。元スポーツ選手とは思えない短足寸胴体型で、非常にかんわいいです。