バカが映画について偉そうなこと書いてます。
2017年ベスト10(劇場で鑑賞した83作中)
①ローガン
②わたしは、ダニエル・ブレイク
③ハクソー・リッジ
④全員死刑
⑤ドント・ブリーズ
⑥おクジラさま ふたつの正義の物語
⑦サーミの血
⑧レゴバットマン・ザ・ムービー
⑨マイティ・ソー バトルロイヤル
⑩劇場版シネマ狂想曲 名古屋映画館革命
玄人主婦の宮本信子が景気の悪いスーパーを経営する津川雅彦に雇われて、その鋭い観察眼をもって客入りの悪いスーパー「正直屋」の売り上げを立て直そうと奮闘する経営マネジメントコメディ。
幼馴染のしょぼくれた>>続きを読む
或る夜、地下鉄の同じ車両に乗り合わせた人々が、労働者の風体をした粗暴なチンピラ2人の嫌がらせに遭ってしまう恐怖を描く傑作劇。冒頭のロケ撮影で各乗客の性質を紹介するくだりや、その現実味のある会話の内容か>>続きを読む
あえて現代風に副題をつけるのなら「原水爆、下から見るか?横から見るか?」といったところか。
キューバ危機によって極限の緊張状態に達した冷戦の情勢を背景に核戦争が勃発し、あれよあれよと人類滅亡に至るさま>>続きを読む
おしおきの内容が、かなり陰湿で気分が悪くなった。
そもそも全裸に覆面で戦う女ヒーローをシリアスに持っていこうというのに無理があるし、永井豪の女性ヒーロー路線は男が徹底的にバカでどうでもいいものとして描>>続きを読む
父の敵討ちを誓う芸者が切れのいい殺陣を披露するアクション時代劇。
アクション出身の監督らしく、動ける役者さんをそろえて迫力の立ち回りシーンをみせてくれる。くのいち、破戒僧、山伏、アイヌの女狩人と、次々>>続きを読む
先に同じタイトルの日本版があって、これは同名小説を原作とする韓国版リメイク。
基本は同じで、一人娘を犯され殺された父親が偶然に犯人の手掛かりをつかみ、それを辿って復讐に手を染めてゆくのだが、それと並行>>続きを読む
役者の顔がやたらアップになって、意味ありげなBGMがずっと流れてる映画はだいだいつまんない。本作は、顔面アップ、意味深な音楽、無音、スローモーション、テーマそのものを口に出して言うシーンの連続っていう>>続きを読む
『全員死刑』『孤高の遠吠え』の小林勇貴監督作品。
前編スマホの動画撮影機能で撮影した低予算ご当地エクスプロイテーションだ!
実際に手探りしながら作っている映像の野蛮さは、淫らでいかがわしい雰囲気を醸し>>続きを読む
非常に不愉快な作品だった。
この創作が表明しているのは、かなり危険な思想に属する価値観だと思うんだけど。これは倫理的にいいの?これダメだろ、邪悪だぞ!このストーリーを、パートナーへの思いやりだとか、夫>>続きを読む
ネブラスカ州のリンカーンに住む性同一性障害の主人公ブランドンは、身体は女性だが本人の性自認は男性だ。ある日、ブランドンはラナという女性と出会い恋に落ち、女であることをかくして交際をはじめるが、ある事件>>続きを読む
中学三年生の時、地元の不良グループに拉致され輪姦されたことで人生を狂わされた女性の手記を映画化。
非常にセンセーショナルな題材であり、過去の悲惨な記憶を忘れられず、今もどこかで憎しみにとらわれ続けるう>>続きを読む
梶原一騎の世界である。『巨人の星』だ。親の夢という身勝手と、それにしたがう子の美しさを疑いもなく描いて見せてくれる。
昨今のスポ根ドラマは、メンタルトレーニングによる競技者の心の成長に重きを置き過ぎる>>続きを読む
自分のレビューを読み返してみたら、けっこうオチとかまで書いちゃってるのが多かったんで、劇場公開中の映画については書かないようにしてる。と言っても最近あんまり新作映画はみれていないんだけど、本作について>>続きを読む
短編にしては、けっこうガッツリめなストーリー。
家族愛を描く『リメンバー・ミー』の同時上映なので、ラテンアメリカの家族観とはちがうノルウェーの「伝統」であるとか、あるいは長く栄えているつましい靴職人の>>続きを読む
最近、通勤電車の女性専用車両は男性差別だなんて騒いでいる集団がいることを知って、テレビにも取り上げられて物議を醸していたが、非常に不愉快でしたね。もちろん痴漢撲滅こそが最重要課題ではありますが、その実>>続きを読む
衛星Xという新惑星に調査にきた人間がそこでX星人と遭遇するところから物語が始まる。彼らは思ったより友好的で、自分達を脅かす宇宙怪獣キングギドラを退治したいので、地球にいるゴジラとラドンをレンタルして同>>続きを読む
まず、画面の綺麗さが『親切なクムジャさん』よりも数段向上していて驚いた。本場ハリウッドの衣装デザインや撮影ノウハウをフルに活用したことで画面の彩度が統一され、それでいて監督の色はしっかりと残し、リッチ>>続きを読む
サモハンとラウ・カーウィンが犬猿の仲の武芸の達人を演じ、さらに互いに互いの弟子役をダブルロールでみせる武術アクション映画。
ライバルの刀王(サモハン)と槍王(ラウ・カーウィン)は毎年腕試しをしているが>>続きを読む
ノストラダムスの大予言にある「空から来たる恐怖の大王」とはキングギドラの事だったのだ!三度おとずれた地球の危機にモスラが立ち向かう。
今回の敵キングギドラは『ゴジラVSキングギドラ』のようにぬいぐるみ>>続きを読む
伝説のニライカナイの古代文明が環境汚染の解決のための生体浄化システムとして生み出した怪獣ダガーラが復活し、人類を敵とみなしてしまう。地球の危機にインファント島の守護神モスラが立ち上がる。
本作は、平成>>続きを読む
興業的にも成功し世界的にも高い評価を得た平成ガメラの陰に隠れ、硬派な怪獣ファンからは、ものの見事にスルーされがちな平成モスラ三部作。
確かにモスラが地球の守護神という設定など、似ている話ではあるのでシ>>続きを読む
1999年、中国の華北地方。バラバラ死体が6つの都市にまたがる何十キロも離れたさまざまな場所で次々と発見されるという事件が発生。刑事のジャンが捜査を担当するが、取り調べ中に抵抗した容疑者を射殺してしま>>続きを読む
前に、かなり前に、よく行くGEOの店頭に若い俳優さんたちが好きな映画を紹介なさってるコーナーがあった。なるほど有村架純ちゃんはこんな映画が好きなんだぁ…架純とのデートの参考になるわね!と、興味深く勉強>>続きを読む
岡村ファンなので観た。邦画でこういう題材をやると、汚い事を過度に漂白した映画になってしまいそうで心配だ。
最初に、主人公たちの子供時代が写されるのだけど、コイツらぜんぜん沖縄っぽくない言葉遣いだし、私>>続きを読む
『ゴジラ』のヒットをうけて、製作期間3ヶ月に満たない過酷なスケジュール下にて製作された続編であるため、確かに印象が薄く、話の展開はなんとも言い難い。
完璧に物語の円環を閉じてみせた第一作目にくらべれば>>続きを読む
東宝が総力をあげて描いた日米怪獣対決。
東宝映画創立30周年記念作品であり、ゴジラシリーズ初のカラー&シネマスコープ作品。スタッフには本多猪四郎×円谷英二×伊福部昭×関沢新一×田中友幸という東宝特撮黄>>続きを読む
くっそ長い。1933年版を踏襲し、科学考証や人物描写に現代的な解釈を加えているが、これを物語の「深み」だとか人物の「厚み」だというのなら、何でもかんでも長くすればいいんでしょてことになりやしないか。>>続きを読む
神秘怪奇映画の特異点M・ナイト・シャマラン。
世間的にはネタバレ映画の金字塔『シックス・センス』を手掛けた知将として知られる監督だが、その後は楳図かずおをバカが真似したみたいな変な映画ばっかり作ってる>>続きを読む
『座頭市』や『少林寺木人拳』をパロディした間抜けな演舞から始まるスラップスティックなオープニングが最高なジャッキー・チェンの初期作品。
アクション俳優ジャッキーは馴染み深いのだけど、コメディアンとして>>続きを読む
庭の穴が魔界に繋がっていて、よりによって家に子供だけしかいない時に、悪魔を呼び寄せてしまうというはなし。
1988年パリ国際ファンタスティック&SF映画祭の最優秀SFX賞受賞作品とある。なるほど、穴か>>続きを読む
父親の死語、家族でニセ降霊術師の生業をして生計を立てている一家が、ウィジャボードに手を出したことで本物の霊魂に触れてしまう『呪い襲い殺す』のオリジン。まぁ、このタイトルからしてそそられないし、あの微妙>>続きを読む
某国大統領がヨーロッパのある島に訪れるが、パレードの際に銃弾をうけて暗殺される。その場にいたジギー少年は、窓から狙撃を行った暗殺者の姿を目撃してしまったために、事件の露呈を恐れる暗殺者によって命を狙わ>>続きを読む
南北戦争、公民権運動など、大きな社会変革の波をうけていてなお、近年までアフリカ系アメリカ人に対する差別意識は歴然と残っていて、最近では黒人のオバマが大統領に選ばれる程度には改善されているようだが、その>>続きを読む
主人公の女性が正面を向いて微笑む場面で映画が始まる。風になびく直毛のブロンドヘアと、正面を真っ直ぐに見つめる瞳の美しいこと。
主人公は少女時代からクモオタクで、クモ嫌いのお母さんから毎日ツラく当たられ>>続きを読む
この劇場版では中原中也が非常にオイシイ役回り。
彼と太宰治はいい関係で、お前らなんか感じ悪いけど、結局さ、今夜此処でのひと盛りしてんでしょ?っていう幻想をみせてくれるのであり、コイツら裏ではゆあーんゆ>>続きを読む
多用な解釈の余地を残しながら往年のジャンル映画への回帰を思わせるような冷たい手触り。それでいて現代的な演出も盛り込んだ新鮮なホラー作品だ。
青春映画としてもいい感じで、ホラー映画の定型的なキャラ配置の>>続きを読む