垂直落下式サミングさんの映画レビュー・感想・評価

垂直落下式サミング

垂直落下式サミング

映画(1006)
ドラマ(0)

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

5.0

イヤホンしてお気に入りの音楽を聴きながら夜道を歩いてるときの無敵感。この狭くて暗い一本道だったらぜんぶ丸ごと自分のものにできるんじゃないかと、鼻の奥の方から謎の自信がわいてきて一駅も二駅も通り越し、肌>>続きを読む

おかしなおかしなおかしな世界(1963年製作の映画)

5.0

ある男が35万ドルの隠し資金の在処を死の間際に洩らし、その場に居合わせた者たちが争奪戦を繰り広げる。我先に大金を手中におさめんと、皆が他人よりも抜きん出ようとしゃかりきにお宝を目指し、恥も外聞もなく一>>続きを読む

オーヴァーロード(2018年製作の映画)

4.8

熾烈を極めるノルマンディー上陸作戦の最中、空挺師団落下傘部隊を乗せた連合軍の輸送機が轟音のなかを掻い潜り、ドイツ占領下のフランス領空へ向かう。彼等に与えられた任務は、連合軍側の通信を妨害している電波塔>>続きを読む

ある決闘 セントヘレナの掟(2016年製作の映画)

3.9

オリバー・ストーンの『ナチュラルボーンキラーズ』がマジギライすぎるせいで10年近くウディ・ハレルソン・アレルギーだった僕だが、『猿の惑星 聖戦記』『スリービルボード』以降のイケおじ化に手のひらを返すこ>>続きを読む

パニッシャー:ウォー・ゾーン(2008年製作の映画)

2.0

過激ぶりっこ系。嫌い。観客の共感を拒むような正義の味方、一方でヴィランたちには血が通っている変なバランス。
ヒーロー映画で主人公が正義とアイデンティティの狭間で苦悩する描写はよくありますが、それは完全
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いれずみ突撃隊(1964年製作の映画)

4.2

大映の『兵隊やくざ』の亜流かと思いきや、制作・公開年はこちらの方が先らしい。「東映はパクる」という先入観。時代劇が下火で新たな路線を模索してる時期の東映で石井輝男監督が手掛けた本作は、混沌とした60年>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.6

シネコン上映時にもみたが、金曜ロードショーで再視聴。我々ポケモン世代にバチコリとキマる内容である。本当にかわいくて好きだ。アベンジャーズにはスパルタでゴジラやポケモンには激甘評価という奈良判定(死語)>>続きを読む

猫の恩返し(2002年製作の映画)

5.0

猫たちが異世界で姫プしてくれる夢女子御用達のメルヘン巨編。猫の世界に迷い混んでしまう女子高生の冒険を描いた2002年のスタジオジブリ作品である。別の世界に無理やり連れ去られてしまう、身体が変化し別の生>>続きを読む

ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

5.0

歴史上の権力者たちが躍起になって音楽家たちを飼い馴らすことに腐心するのは、手前らが頭頂点に座するこの世界へのアンチテーゼを歌い上げる不心得ものが現れるのを恐れているからだ。文章や弁論など言葉による表現>>続きを読む

カッターヘッド 真夜中の切断魔(2018年製作の映画)

3.8

女の子が家の前でお絵かき遊びをしていると、車の死角から車道に出そうになってしまう。もうひとりのお姉ちゃんは、車のなかでいい子に本を読んでるから手がかからない。最近、姪っ子とデートできていなくて寂しいの>>続きを読む

カッパの三平(1993年製作の映画)

3.5

河童に似た顔立ちの河原三平少年が、河童たちが隠れ家とする秘境に迷いこんでしまうおはなし。子供カッパのガータローや人語を話す黒タヌキなど、少年と人ならざる友達との交流をメインストーリーとして、人間と動物>>続きを読む

激情版 エリートヤンキー三郎(2009年製作の映画)

3.2

下手するとストーリーが停滞するてんこ盛りのギャグパートだが、みている側のツッコミを許さないほど素早くカットを切り換えて次へ次へ進んでいくのが美点。触手の化け物と戦う場面なども、巧みなモンタージュでCG>>続きを読む

ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃(1969年製作の映画)

4.0

東宝怪獣映画がいよいよ行き詰まってきた雰囲気に溢れており、これが終着点の見えはじめた戦後高度経済成長期という栄光の終幕時代に重なって、何とも味わい深い作品となっている。
社会批評的な要素は、「メガトン
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トロール・ハンター(2010年製作の映画)

5.0

熊の密猟事件の証拠収集に奔走していた学生たちが、おとぎ話の怪物:トロールを駆除し、世間にその存在を隠蔽することを生業とする“トロールハンター”の男と出会い、その活動を記録していくファウンドフッテージ。>>続きを読む

移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

5.0

わああ、なにこれ好き。大好き。かわいい。巨大な移動都市を駆動させる錆びた歯車の上でボーイミーツガール。かわいい。復讐に手を染めていく覚悟のヒロイン。かわいい。汚いごとを知らない都会育ちのお坊っちゃん。>>続きを読む

(1963年製作の映画)

5.0

「カラスなぜ鳴くの?」などという人間の愚かな問いにメロディアスな調子でこたえてくれているうちは、あちらさんも温厚である。相手は動物だ。質問の答えが返ってくる保証はない。機嫌が悪ければ返ってくるのは別の>>続きを読む

劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4(2001年製作の映画)

4.5

「アギト」とは限りなく進化する力のことで、人間の未知なる可能性である。そして、これによって人が人でなくなる未来を恐れているのが、人間を作った神だという。この神が愛するのは自分が作った人間で、自身の創造>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

5.0

怪獣になりたい。あいつらは図体がでかいからっていう理由で、下民を見下すようにそびえ立つうざってえランドマークを破壊したとしても何も咎められないし、未開の孤島に暮らしている土人(死語)なんぞから神として>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

5.0

東京の中心で大爆発が起こって巨大な都市を光が飲み込んでいくオープニング。無音。そして、WRITTEN AND DIRECTED BY KATSUHIRO OTOMO。最近どこかで同じようなのをみた気が>>続きを読む

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

5.0

英語タイトルは、ただ「POM POKO」っていうんですか。英語圏のキッズムービーは子供が覚えやすいよう単語一文字とかのシンプルで短い題名がつけられていることが多いですが、はたして『平成狸合戦ぽんぽこ』>>続きを読む

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

5.0

喘息の少女が療養に行った田舎で髪の毛ふわふわのマーニーと出会うおはなし。原作は児童文学。イギリス人が好きそうな幽霊譚。映画のなかでも、女の子が廃屋敷に魅いられていく過程が怪談のテイストで描かれている。>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

4.7

日本男児の美しさだけを具現化したような内野聖陽。等身大よりちょっと下の中年を演じたら右に出るものはない大森南朋。相変わらずなんでもできる染谷将太が憎めない小者を好演。そしてベッキーは助手席で憤怒の相。>>続きを読む

むこうぶち 高レート裏麻雀列伝(2007年製作の映画)

4.3

人気麻雀漫画の実写化シリーズ第一段。
袴田吉彦演じる傀がとにかく強い。漫画だと煽りにしかきこえないキメ台詞だが、無表情な袴田テンションの「御無礼!」はなかなかクールでかっこいい。
徹底して原理的で人間
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.8

私はエピソード7から観始めた。テレビ放映してた1をみたことある気はするけど、続き物だと意識して観たのは最近になってからだ。
そんなで、元祖シリーズのどこにも思い入れがないから、新しくはじまったエピソー
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.1

配達のお仕事をしてた。僕が就活失敗した年、不貞腐れニート期に突入してしばらくすると、母からじじいが身体を壊して入院するとの一報が届く。そんなわけで、半年ちょっとくらい母の在所のメール便を僕が代行でやっ>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

4.8

情報密度が高い。あるひとつのことがらを箱一杯に詰め込んでおくり届けてくれる映画は、客に親切だ。IQが低くてもわかったような気になってしまう。
旧日本軍が行ったとされる従軍慰安婦の強制連行の真偽について
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

5.0

この映画の教訓とはなにか。バンドとプロレスラーの引退宣言は真に受けるな。そういうことである。
当人が辞めると言い出したら悲しんで、カムバックするんなら喜ぶ。ファンはそれでいい。ケン・ローチ、宮崎駿、
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

4.4

クリヘムは、必要以上に深刻なものを観客に意識させないオールドスクールな活劇の二枚目さん。彼が目を細めてへらへらしていると、なんだか嬉しい気分になる。
キャストを一新したメンインブラックの4作目。やはり
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貞子(2019年製作の映画)

3.2

記憶喪失の少女を担当することとなった心理カウンセラーエライザの周囲で不可解な出来事が起こり始める。一方、人気YouTuberを目指す主人公の弟は、再生数を稼ぐため5人の死者を出した団地の火事現場に忍び>>続きを読む

3D彼女 リアルガール(2018年製作の映画)

3.6

若い男女の俳優をキャスティングした恋愛ものが多い。安く作れて早く撮れるからなんだろうけど、それにしても多いな。毎月同じようなのが公開されてる気がするので、同一ジャンル量産体制と言っていいと思う。
オタ
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惡の華(2019年製作の映画)

3.5

映画秘宝が休刊することで界隈がざわついている。わりと好きな雑誌だったが、これを学生のころの青春の書物みたいに語られると、お前らちょっと待てとなる。自分の中2を高く見積もりすぎてやしないか?大学入ってバ>>続きを読む

淵に立つ(2016年製作の映画)

4.1

こういうタイトルの出方はずるいよ。止め忘れたメトロノームにのせてやってくる。小気味よくてユーモラスなんだけど淡々と時を刻む不吉さになぜだか寒くなって身震いした。
最近刑期を終えて出所したばかりの男は、
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白鯨(1956年製作の映画)

3.7

ジョン・ヒューストン。輝かしい名作をいくつも世に送り出した偉大な映画監督だが、『アニー』のようななんとも言いがたいものを作ったり、変なエロ映画にチョイ役で出たりと、よく分からない人である。
アメリカハ
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

子供のころから「父に愛されない不安」というのが常にある。勉強しろと怒鳴られたあとに、したくもないキャッチボール、11歳からやらされた車の整備、いちいち説教臭い物言い、喜ぶタメになると思ってるからたちが>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

5.0

復活である。
以前から、自分のレビューにプライベートなことパーソナルなこと書くのは極力少なめにしていたが、実に半年ぶりの投稿につき、映画について書く前に一言添えておくことにした。
長いこと止まってたの
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

イマドキ少年のスパイダーマンが、ホームグラウンドであるアメリカニューヨークを離れてヨーロッパで活躍するMCU作品。
開幕から10分ほどで、人口の半分が消えたのちにヒーローたちの活躍で復活したという壮大
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