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あヽ海軍のmhのレビュー・感想・評価

あヽ海軍(1969年製作の映画)
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とある帝国海軍士官の一生。
陸軍の制服(学校の軍事教練で指導している配属将校)が威張ってるのと、中村吉右衛門の中学生コスから始まるので、しばらくの間なにが起きているのかわからない。
次第に子細がつかめてくると、まだ海軍兵学校の入学前だとわかる。
いまの防衛大学とおなじく海軍兵学校の生徒には給料が出る。さらに衣食住にお金がかからないため、貧困層(多かったのは次男以下だったとも聞く)にとってはまたとない教育(もしくは立身出世)の機会。というわけで、主人公は海軍幹部候補生への道を進むことになる。
陸軍のほうの士官学校に進んだ親友との劇的な再会が15分おきに起こったり、未亡人となった幼馴染の女との再会で、幼馴染の女が連れている子どもをつり橋の上で抱きかかえたり、笑ってしまうポイントがいくつかある。
そういった部分差し引いても、けっこうおもしろい。
海軍兵学校に教官として戻ってきてからは一気に名作レベル。
平田教官の人生をともに見てきた視聴者は、ただの堅物教官としてみている生徒たちとのやり取りに目頭を熱くする。
それからなにが起こったのか知っているぞエンドともいうべき、見事な締め方。
ミニチュア使った特撮も飽きずに見れた。
戦争ものの名作でした!
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