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マンボ
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『マンボ』に投稿された感想・評価

輸入版DVD(画質はVHS程度かな)、英語版、字幕なし。23-170。マンガノ祭り。買ってよかった。面白かった。

オープニングのマンボ・ダンスから引き込まれる。振り付けはキャサリン・ダナム(1909 - 2006)。本編でもダンサーとして登場。ダンサーたちのエキゾチックながらも統制された動きとリズム。あわせるシルヴァーナ・マンガノもみごと。

マンガノのマンボは、ラットゥアーダの『アンナ』(1951)ですでに披露。でもこちらのほうがレベルが上がっており、踊りを堪能できる。幼いころ、ロシアからの亡命舞踏家ヤ・ルスカヤ(Jia Ruskaja, born Evgeniya Fyodorovna Borisenko, 1902 – 1970) のもとで、バレエを習っていたというマンガノ、なるほど体幹ができている。

『アンナ』の踊りがエロティックなものだとすれば、こちらはもっとプロ志向。ダンサーとして高みを目指すようなダンス。そこはキャサリン・ダナムが見せてくれる。とりわけ、ダンスのレッスンシーンを見られるのはうれしい。ダナム・テクニックと呼ばれる教授法をかいまみることができるからだ。

ダナムのスクールには、シェリー・ウィンタースも通ったという。彼女が依代となるのはマンボ舞踏団のマネージャー、トニー・サレルノ。かつてはダンサーを夢見たものの、今は自分が夢見たようなダンサーを見つけるだすことが夢になっているという役所。

物語のほうは、冒頭のダンスシーンからただちにヴェネツィアに向かう列車。そこに憂鬱そうにするジョヴァンナがいる。水の都は彼女の故郷なのだが、そこに残してきた過去が心配だった。心配なのは残してきたふたりの男。ひとりはかつての恋人マリオ・ロッシ(ヴィットリオ・ガスマン)。闇市で売買で生計を立て、口だけはうまいが、生活力はない。もうひとりは、彼女を口説いてきた貴族のエンリコ・マリソーニ伯爵(マイケル・レニー)。

そのあたりをフラッシュバックで描き出す手法はみごと。そして、マリオ/ガズマンの女心を手玉にとる口だけのダメ男ぶりと、愚直に恋を成就させようとする伯爵の対比もおもしろい。その面白さを引き出すのが、マンガノのミステリアスな表情。どこか影のある眼差し、下町育ちの人の良さ、ダンサーへの野望、修行の厳しさに驚き、なんとか耐えてみせるものの、マリオの優しい言葉にキャリアを捨ててしまう弱さ。それでも、一途な伯爵の思いに、最後の最後に気づき、応じようとする誠実さ。

なんだこれ、もしかすると伯爵はディーノ・デ・ラウレンティイスのことなのか、なんて勘ぐりたくもなる。ならば、ガズマンの演じた優男はマストロヤンニだろうか。

発見はシェリー・ウィンタース。彼女が演じるトーニがよい。マンガノのジャヴァンニが、男に誑かされているのを見透かして、なんとかしようとするのだけど、いやらしいガズマンに将来の名ダンサーを奪われてしまう。そのガズマンをどなりつける怒りの声がよい。そして奪われたときの悲しみの表情がよい。そんな演技によって、マンガノが依代となったジョヴァンナの愚かさと悲しさと、そして希望が浮き彫りになってゆく。

ほんとうに面白かった。いったいどこに進むんだというストーリーもよい。ヴェニスを舞台に(ヴェネツィアというよりはベニス、なんせセリフが英語だったから)、その陰影がハードボイルド風に描かれてゆくのだけれど、そこはロバート・ロッセンらしい味なのだろう。堪能した。
万引き家族の代わりに
2回目