家族のしがらみ、田舎町のコミニュニティ
若いギルバートはたくさんの犠牲を払い、責任を強いられている。
にも関わらず、本人さえきっとそのことに気がついていない。
世間から見ると、あまりにも負担では?と思うことも、ずっとそれが続いていると感覚も麻痺し、疑問に思わなくなる。
アメリカの片田舎の話ではあるが、どこの国にも、どの時代であっても、こんな話はごまんとあるだろう。
やるせなさと温かさ、絶望と希望
それらが交錯し、素晴らしい作品に仕上がっている。
自己犠牲と愛情は紙一重になりやすい。
そう思うと、次女の感覚が実は一番自分のフラストレーションをうまく逃しているのかも。
ギルバートにしろ長女にしろ、優しすぎて悲しくなる。もっと自分の幸せと自由を追求してほしい。
誰かが絶対的に悪いわけじゃない事って、ものすごく辛いのよね…
古い映画だが脚本も素晴らしい。
曲者役ではないジョニーも良かった。
クライベイビーの時も大好きだけどこれも良いわ。
そしてディカプリオの演技は脱帽です。
役者としての彼の本質が迸っている。