Ami

ギルバート・グレイプのAmiのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
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鈍い痛みががずーっと付き纏ってる感じだった。日々生きることが辛いなんてもうとっくに分かりきってて、それでも辛いからうんざりしてきてある日爆発する。でも爆発したから見えてくる新しい世界もある。
ギルバートがアーニーを傷つけたことは決して良いことではないかもしれないけど、だからこそ家族が少し分かり合ったのかなとも思う。
ベッキーの存在も魅力的だった。もううんざりな日々をそのまま受け止めてくれる彼女がいたからこそ、ギルバートは一度アーニーを傷つけてもまたやり直せたのだと思う。そういう存在大切。
世間から見たら決して完璧ではなくても、自分なりに辛さと向き合って、それを否定するわけでもなく抱えたままで、自分のペースで気の赴くままに歩いてみたら良いのかなと思った。どこに行き着くかは分からなくても。
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