JTKの映画メモ

ギルバート・グレイプのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.5
ギルバート・グレイプはまさにジョニー・デップのはまり役。
シザーハンズ然りチョコレート工場のウォンカ然り、フリークス演じてこそジョニデだと思っていたが、まだ何者でもなく土地や家族という鎖から縛られて身動きがとれない青年期の所謂「青春」が持つ特異性もフリークスの範疇ならば、やはりジョニデらしいといえばらしい。演技力というか熱演とかそんな意味で言えばディカプリオ(ちと苦手w)に軍配が挙がりそうだが、純粋性を絵に描いたようなギルバート・グレイプというキャラと寸分なくイコールに思えたジョニデにおれはグッときた。
後半の家が燃えるシーンでやっと「これ前にも観たわ!」と気付いた程この映画のことを忘れていたが、こんな素晴らしい映画だったとは。あの街のあの人達は今どうしてるんだろう?とか思えてしまうキャスティングの妙。
そして、ギルバート・グレイプは今どうしてるんだろう?

なんか久しぶりに映画らしい映画を観た感じ。いやー、泣けた泣けた。(笑)