知的障害のある弟と、夫を亡くしたショックから外出できずに丸々肥えてしまった母を抱え、一家の大黒柱として家に縛り付けられているギルバート・グレイプ。
とても淡々とした映画で盛り上がりはないんだけれど、それが逆に押し潰されそうなギルバートの日常にとても合っていた。
普段不満を口にせず人から頼られる人ほど追いつめられた時が怖いんだよね。良い兄、良い息子で居続けようと飄々とした顔で感情を溜め込むギルバートが見ていて辛かった。
この映画でレオナルド・ディカプリオは初めてアカデミー賞にノミネートされたそう。こんな若い頃から演技派だったんだなー。知的障害があり家族を振り回すけれど、とても純粋で明るい少年の演技が素晴らしい。
