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蛇の道のokawaraのレビュー・感想・評価

蛇の道(1998年製作の映画)
4.1
画面を通してのみ性的対象を窃視する(あるいは窃視しているつもりでいる)男が、いざ小児から見つめ返されたとき、ようやく男の顔にしかるべき陰が差す。
そうして化けの皮を剥がされた男の顔を、彼の手にも負えぬほどに増殖したイメージが、ブラウン管の鈍い光を通して照らしていく。
ペドフィリアそのものではなく、あくまでも映画の作為におぞましさを求めようとする態度に感服した。
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