貴婦人修行

蛇の道の貴婦人修行のレビュー・感想・評価

蛇の道(1998年製作の映画)
4.6
配信で久々に。引き画の中で人がうろちょろするだけで不気味(倉庫内で香川照之が歩く時間は省略しない!歩く繋ぎから教え子の女の子が移動するととやくざ連中が集まる動線演出!哀川翔の最後の歩みは隠す!)。読み解き不明の演出がスペクタクル。
最初に攫われた下っ端が2人目が来る頃には監禁生活に慣れていくユーモアは今の黒沢清は演出できるのだろうか…と勝手に憂いたり。
ひとりでに動かないはずのブラウン管TVすら映像の粗い粒子を纏って不気味に蠢いている。