BELARUS

ダイヤモンドの犬たちのBELARUSのレビュー・感想・評価

ダイヤモンドの犬たち(1975年製作の映画)
3.5
ソウル調のスコアを開幕早々二分以上聴かされ、その間、画面はずっと砂漠で、何故こんな砂漠ばかり見せられるのかと思い始めるころ、突如、ジープに乗ったピーター・フォンダが現れて、不衛生な髭を画面いっぱいに押し付けてくる。結局彼は、この映画の間、一度も髭を剃ることはない。

ラストのヘリコプターを、如何にも希望の象徴のように描いているのが、70年代らしくて、良い(このころの映画で最後にヘリかボートが出てきたら、主役たちは逃げ切れるとみていい)。

頭皮をむきだしにしたボスの最終判断も、味がある。何故この局面にきて、急に「地球は狭い」などと言い出したのか定かではないが、この人の、らしくない心変わりが、何となく嬉しかったものである。
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