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DRIVE ドライブのmylifeのレビュー・感想・評価

DRIVE ドライブ(2001年製作の映画)
3.7
「Mr.Long 」に引っ張られるように過去作にも再び触れてみた。本作は劇場でも観た覚えがあり「MONDY」の次に公開された作品として記憶している。監督はもちろんDirected by SABUである。

「ポストマン・ブルース」や「MONDY」に比べると個人的には物足りなさの方が残るのだが久々に観てみるとSABU監督らしさが詰まっていて面白かった。

製薬会社に勤めている営業サラリーマンの堤真一。偶然にも銀行強盗の現場に居合わせたコトから無理やりドライバーをさせられるという…半ば強引なお話。かなりブッ飛んだ設定がいかにもSABU監督らしい。

「トランスポーター」や「ベイビー・ドライバー」なんかの超絶ドライバー技術を目の当たりにしていると…犯行後と言う意味において運転技術は最低の極致。計算しつくされたように法定速度ピッタリに走るし…逃走や追いかけると言うコトには相反する超安全運転の優良ドライバーなのだ。

そんなこんなで、本作のテーマには“縁”と言うキーワードかあるみたい。確かに運命的な縁があり惹かれ合い去っていくメンバーを傍目で楽しめるかのような雰囲気はあるのよねん。

そんな、寺島進のステージは独壇場でもあり住職の息子×パンクの化学反応はありえへん面白味があるかのよう。松雪泰子と津田寛治のただならぬ雰囲気も今観ても一際目を引く感じではあった。

そういや、久し振りに観たので根岸季衣のマシンガントークも凄まじい。こんな圧倒的なパワーのおばちゃん、いてるなぁ…なんて感じさせられるものがある。極めつけのフレーズは“サイコパスとキャリー”。自らをキャリーと言ってしまう自虐的なシーンが本作では一番好きなトコロかも…ね。
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