けな

ドライビング Miss デイジーのけなのレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
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2024/1

元教師の気難しい老婦人。離れて暮らす息子が心配して雇ったのは、黒人のドライバー。
心を開かないミス・デイジーと、意に介さないふうのホーク。2人の生活が始まる。

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人種差別問題、老いを描いたドラマ。
といっても権利を声高に叫ぶような場面はなく(デイジーグランマのお怒りシーンはたくさんあるけど)、お説教めいたセリフもない。2人の生活を通して、静かにこちらに伝わってくる。
ラストは綺麗にまとめたお話だなという印象だけど、主演2人の距離の縮まり方は、とても自然で、やり過ぎなくて良かった。

デイジーがホークにアルファベットを教えるシーン、とても好きだった。人にものを教える喜び、ものを知る喜び…こういう瞬間が私はどうやら好物みたいだ。

人の考え方や価値観は、そうそう変わらない。
変わらないように見えて、時間が経つにつれ少しずつ何かが違っていく。
そんな人生の矛盾も、悪くないもんだと思わされた。
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