Uske

山の郵便配達のUskeのレビュー・感想・評価

山の郵便配達(1999年製作の映画)
4.1
午前10時の映画祭で鑑賞。

中国の山里で徒歩にて行う郵便配達業務を青年が父親から引き継ぐ山道のロードムービーのようなストーリー。

父親は長年の配達業務で足腰を痛めて退職するため、その後継人として息子を選ぶことにした。
特に親子関係に問題はなかったが、まだ息子が幼い頃から父親は仕事で家にあまりいなかったので、息子は父親に対してあまり心を開けていなかった。
しかし一回の配達で3日間かかる徒歩の配達業務を引き継ぐうちに、その仕事を通して父親が何を考えながら生きてきたのか、仕事をしてきたのかが伝わりはじめ、次第に心がうちとけていく。

ものすごくシンプルな設定だったが、仕事について、親子関係について、家族について等々、改めて考えさせられた。

父親の素朴で強い家族愛と、青年の優しさと、中国の山里の美しい風景と、それらにぴったり合ったBGMとで、観ていて心がとても癒された。
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