まさなつ

国道20号線のまさなつのレビュー・感想・評価

国道20号線(2007年製作の映画)
3.8
初、空族映画。

空族って、、日本の映画制作集団らしい。そのメンバーの「サウダージ」「バンコクナイツ」などの富田克也監督の初期作。

カタギ以上、ヤクザ未満。

パチスロ、サラ金、ラブホ、、2007年頃、甲府市あたりの国道20号線沿い。地方都市の幹線道路沿いの見慣れた風景。

そこに住む、元暴走族?たち。

彼らの夢見る、「ここではないどこか」に繋がっているはずの道路なのに、その先へは進まず、横切るばかり。その風景はいつまでも変わらない、、。

金がなくても、いつでもお金を引き出せるサラ金のATMがあちこちにあって、まともな仕事をしないで、シンナーで現実逃避しパチスロに貢ぎ、借金が膨らむ、、負の連鎖から抜け出せない彼らのリアルな姿。

痛い話なのに時折ユーモアを感じるのは、彼らがホンマもんの悪党になりきれない小悪党だからか?方言での喋くりのせいか、、?

でも、彼らの生き方の不器用さ、生き辛さに息がつまる^^;

面白かった。

やっぱり「サウダージ」が観たくなったな^_^
まさなつ

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