国道20号線の作品情報・感想・評価

国道20号線2007年製作の映画)

製作国:

上映時間:77分

4.0

「国道20号線」に投稿された感想・評価

Hiros

Hirosの感想・評価

2.0

このレビューはネタバレを含みます

バンコクナイト、サウダージと観てきて今回で空族作品が自分に合わないのを確信した。
好みのテーマであるにも関わらず一ミリも面白いとかうまいとか感じることが出来なかった。
ヨメのシャブシーンの演技が怖いのとシンナーてそういえば最近聞かないなと懐かしい感じがしたくらいしか記憶なし。
途中事務所のシーンで中川家の2人に見える2人がいた。
正直時間の無駄とすら感じたが前から観たかった作品ではあるので自分の好みではないことを確認出来ただけでも良し。
世間的評価と比べて自分にはハマらない空族作品だがいつもテーマだけはツボなので新作でたらまた観てまいそう。
爆音上映。バイクの音がすごいw
爆音のせいなのか、元々の録音がよくないのか、役者の演技力のせいなのか、所々なに言ってるかわからないとこあったけど、そんなの関係ないくらい閉塞感と絶望感がすごい。
「サウダーヂ」、「バンコクナイツ」の起源的作品。

上映後のトークイベントで、空族作品にいつも出てる主演の2人が役者を目指す気は全くなく、1人は普段はユニットバス施工をやってるという話が面白かった。
ちゃま

ちゃまの感想・評価

4.5
京都みなみ会館 さよなら爆音上映にて

パチンコ屋、消費者金融、ラブホテル、ドン・キホーテ、カラオケ、ファーストフードチェーンが建ち並ぶ国道20号線がラストシーンでは不気味に、暴力的に映されていた。

日本の一地方の半端者がグローバル資本主義に飲み込まれていく。

ローカルな話だけど、グローバルな問題を扱ってると思う。

大都会ど真ん中で生きてきた人ではなく、駅前に駅しかないような地域で生きてきた人の方が理解しやすい映画
この映画を観て、「なんて退屈な暮らしだ」「頭の悪いヤツらだ」と思ってしまうのは、俺がエゴイストでない証拠だろう。
もしそこから踏み込んで「この不幸な暮らしを撲滅するために何をすべきか」なんて考えるとしたら、極めてエゴイスティックだけれど、エゴイストが一人もいなければ世界は「悪く」なる一方なのではないか。自分の意見を相手に押し付けることが「逃げない」ことなのでは・・・。但し、権力構造に充分に配慮しなければならないけれど。

「国道20号線」は現代日本においてファンタジーにならない。旧来的コミュニティの崩壊による「小さな物語」の多極展開のひとつの結果だと言えるが、ほかの極との流動性をこの映画から全く感じられなかったのはなぜだろうか。極が異なるのだから、別の物語からの圧力や影響が弱くなるのは当然で、むしろ原因は、別の物語を生きる者のエゴイズムの欠落ではないかと思った。そしてその欠落を助長しているのは、「話し方(discourse)」(あるいは「振る舞い(behavior)」と言い換えてもよい)の絶望的な差異かもしれない。僕は、主人公の言ってることが理解できなかった。
KKMX

KKMXの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

虚無の世界を這いずり廻る、地獄映画だった。
パチンコと消費者金融の看板が繰り返し映されるだけで、強烈な終末感が漂う。ここは意味のない人生を過ごさざるを得ない地獄であることを訴えてくる。
国道20号はサンダーロード(By ブルース・スプリングスティーン)と異なり、何処にもつながっていない。象徴的には道としての機能を果たしていない。この作品に映し出された国道20号線は、いつも渋滞していて前に進まない。

空族サーガの登場人物たちは、「ここではないどこか」を求め続ける。ジュンコは結婚、小澤はタイ。彼らはユートピアに行けばすべて解決すると思っている、というかすがりついている。
彼らは、自らが求める世界には永遠に辿り着かない。それはこの世の何処にもないからだ。彼らにとっての結婚もタイも、薄っぺらいイメージでしかない。ジュンコがドンキの駐車場で家族連れを眺めるシーンは、彼女が求める世界とは決定的な断絶があることを語っているように思えた。

小澤が昔の闇金を懐かしむシーンがあるが、空族サーガには「昔は居場所があった」という描写がよく見られる。闇金の仕事内容が変わったのも、国道20号線の風景が(おそらく)変わったのも、規制緩和が原因だ。
前の世代ではうまく回っていたモデルを剥奪されて、新たにうまく回すパターンは提示されない。
昔と同じであっても、ジュンコや小澤が混乱せずに生活できたかはわからない。しかし、彼らは、「大きな力によって居場所を奪われた」とうっすらと感じているのではなかろうか。このテーマは次作「サウダーヂ」にも続いてゆく。
本作品から10年後はポスト真実の時代となり、世界各地で極右と排外主義が台頭しているが、国道20号線を観れば、宜なるかな、としか言いようがない。

一方、ヒサシは小澤やジュンコとは質が違う。夢想することはない。彼にとってのユートピアはラリることだ。彼は現代の問題にさほど影響を受けておらず、どの時代にも一定数存在する何も希望を見出さない真性のニヒリストだ。最後まで本質的な破滅をしないため、妙な安定感がある。小澤やジュンコと違い、あらかじめ破滅しているとも言えなくもないが。
国道20号線をヒサシがバイクで突っ走る最後のシーンは、小澤のモノローグとカオスなBGMも相まって、現実との境界が曖昧となり、トリップした世界の映像にも思えた。

ヒサシ演ずる伊藤仁は、空族サーガでは一貫してジャンキーを演じている。現在の問題を結果的にあぶり出してしまう空族の作風からは少し外れた異質のキャラ故か、次作「サウダーヂ」では狂言回しとして活躍する。

空族映画はどれもコミュニケーションが断絶しているが、本作品もそうであり、心が交流するシーンは一場面たりともなかった。
yunikong

yunikongの感想・評価

5.0
めちゃくちゃパンキッシュで痺れた。日本にまだこういう映画を作ろうとしている人たちがいることに感動。
見ていて、つらいというか、テンポが。

でも、腹にガツンと来る感じというか。
見てよかった。
ひろ

ひろの感想・評価

2.4
国道20号線を横切って渡る描写が何回か出てくる。主人公が、とても大きな決断をした時に、国道20号線を横切るとかで物語が大きく動く……というわけでもない。
国道20号線を破滅へ向かう道として描いて、国道20号線を挟んだ反対側へ行くと、泥沼にハマって行く……という連想をさせるなら面白いが、国道20号線を横切ったところで別に何があるわけでもない。

中身のない話をダラダラ続ける耳障りさが面白く、画面いっぱいに漂う退廃感も良い。
ただ、画面の外の力に頼ってる。地方都市の雰囲気も登場人物のヤンキー感も、大手消費者金融の看板も、画面の中だけで語れない。
『松ヶ根乱射事件』でも観てる方がマシ。
みら

みらの感想・評価

2.5
どん詰まり感は確かに『サウダーヂ』へ引き継がれているが、もう少し息苦しいか。ただ時代感覚がどうもバブルくらいの日本っぽい。まあETCはないけど。最後もかったるいしどうも面白くなかった
tk33220

tk33220の感想・評価

2.8
全く画にならない片側だけ渋滞している国道を伊藤仁が、何度も横切る様子が印象的。リアルを志向しすぎていて鈍重になっている。バイクに乗って行こうとする伊藤仁にヘルメットを渡そうとして頭を小突かれるヤンキーの演技が妙に北野映画的。
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