masahitotenma

チャイニーズ・ゴースト・ストーリーのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

3.5
ツイハーク製作によるゴースト映画で、監督はチン・シウトン。
原作は、中国の古典「聊斎志異」の一説「聶小倩(じょうしょうせん)」。
SFXやワイヤーワークを駆使して、幽玄な幻想譚、恋愛劇、ホラー、アクションなど多彩な要素が渾然一体となった娯楽作品で、人気になりシリーズ化。
原題:倩女幽魂、
(英)A Chinese Ghost Story (1987)

借金取りの旅の途中で証文をダメにした書生ニン・ツァイサン(レスリー・チャン)は、お金のかからない古い寺(蘭若寺/ランコク寺)に泊まり、湖上の東屋で琴を奏でる美女シウシン(ジョイ・ウォン)に出会い恋をする。
ところが、彼女は1年前に暴漢に襲われて殺された幽霊で、人間の魂を吸いとる邪悪な千年樹の妖怪ロウロウ(ラウ・シウミン)の手先にさせられ、餌食となる人間の男たちを誘惑していた。しかも、ジジイの黒山/ハクサン妖怪の花嫁にさせられることに。
ツァイサンは、シウシンを転生させようと、寺に住む剣の達人・イン道士/ヒゲおやじ(ウー・マ)とともに妖怪に戦いを挑む…。

~登場人物~
・シウシンの妹(シュエ・シェンジェン)
・ハーハウ/夏侯兄(ラム・ウェイ):イン道士に何度も勝負を挑んでいる剣の達人。

"金剛経"
"ハンニャハラミ"(心静かなら仏あり)
"白い布"
"骨壺"
"日の光"

「剣は収めてお互いの誠意で勝負しなよ。宇宙は無限。真の愛は永遠。何より愛こそが最も強力な武器だ」

「時には幽霊より人間のほうが何倍も残酷よ」と

「人の世は複雑で是非を分けがたい。幽霊の方がよほだ分かりやすい」

「正と邪は両立せんのだ。邪は正に勝てん」

"これぞ香港映画"というべき、アクションあり、恋あり、笑いありの娯楽作品。
巨大なナメクジ舌に挑む白い布の映像などファンタジックな特撮も巧く生かされている。
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