東ドイツから西ドイツへ亡命を図るサーカス団の物語。

団長は、後妻で浮気者の嫁と、素性の怪しい若手の劇団員との恋に溺れる前妻との娘に頭を抱えながら、計画を企てる。

作りとしてはこの当時勢いのあったカザン監督らしさがふんだんに感じられる。オスカーに絡む作品を連発していた頃だが、本作の存在は全く知らなかった😳。

役者陣はそれぞれにきっちり良いお仕事👏。
団長マーチと後妻グレアムの関係性が変わっていく様にはやられた。間接的に匂わせるシーンも十分に伝わった。

魅入った。
なかなかの力作でした！

20世紀フォックス製作のハリウッド映画だけど、西ドイツでロケ撮影をしており、ドイツの俳優・女優が6人ほど端役で出演している。しかし、彼らの名前はクレジットされていない。

昔からどうも20世紀フォックス製作の映画とは相性が悪い。おもしろいと思える作品に出会ったことがないように思うが、この作品もまた然り。ドロテア・ヴィークが出演していなければ観なかったが、彼女の名前もクレジットされていない。
楽屋のシーンでアルコール中毒者の如く手を震わせ煙草を咥えながら恐ろしい形相で喋っている。ドイツの名花いまいづこ…と叫びたくなること間違いなし笑 ただの美人女優ではないのです。

凄い映画！第二時世界大戦後の冷戦　東ドイツから西ドイツに行く事は、大変な事。東ドイツ（ソ連）から西ドイツ（アメリカ）対立する２国を通行する事は許されなかった。1989年まで続いた「冷戦時代」。これにまつわる事件は、かなり数々あった。例えば、「キューバ危機」など数々の世界危機など。監督としては、その時代を生き抜いた世代の中で、1953年にこの作品を制作した大変な勇気ある監督だ。

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