ハタケ

レイジング・ブルのハタケのネタバレレビュー・内容・結末

レイジング・ブル(1980年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

奥さんに当たり散らしててドン引き。
15歳に手を出してドン引き。
当然のように不倫してそのまま結婚しててドン引き。
嫉妬深くて束縛してDVして(しかもプロボクサーなのに)超ドン引き。

ボクシングは強いけど心は弱い。
心が弱いからって暴力ふるわないで…

スポーツとして始めた人と違ってケンカ出身の人は、スポーツマンシップが備わってなくてこういう感じの人が多いのだろうか。

ボクシングから解放されて穏やかになったのかなと思ったらそうでもない。
八百長した時のことをずっと根に持ってる。あの時にツキが変わったと思ってる。確かにそうかもしれない。でもそんなことわからない。 

過去に執着して現状に満足してなさそうだし、長い間兄弟にも確執があったようで切なかった。

あと、あらすじとかにコメディアンって書いてるけど、この芸面白い?(笑)

というわけで、ある意味胸糞だった。


言わずもがなデニーロは凄い。どうやって痩せたのかよりどうやって太ったかの方が気になる。一番最初のシーン、デニーロだと気付かなかった。

調べたらこれ、デニーロからスコセッシを誘ったの?自分から痩せて太るつもりだったの?


白黒、スローモション、カヴァレリア・ルスティカーナのオープニングが味わい深い。孤独感が凄い。

ラストに聖書の一節使うの、いかにもスコセッシ。


そりゃあ主演男優賞取るだろうな、という演技だけど、ストーリーは微妙だった。似たような感じの作品だったら「レスラー」の方が断然好き。
ハタケ

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