このレビューはネタバレを含みます
仄暗いロイの記憶から作り出されたであろうおとぎ話が、少女の脳を通過して想像を絶する美しいイメージに変わる、そのテンションの違いというか交差がよい!(石岡瑛子もロングなインタビューで言ってたが)
カティンカの自然な子どもらしさが尊い。「魂の救済〜」のところ何度も聞き返して結局分かんなそうなところとか、“モルヒネ3粒”で何をしてしまったか全然分かってない感じとか。カ、カワイイ。。
民族の人に地図を示される、あの一瞬のシーンの連続の中に万里の長城やエッフェル塔、自由の女神などなど世界遺産詰め込まれていて、ロケ地の多さに驚き。
全部キレイだったけど、赤く染まった布のシーン、結婚式で青い衣装でクルクルするシーンが特に印象的だった。
対比とか構図とか、美しく見せるためのテクニックが詰め込まれつつ、最終的に内容の核となるのは「生きる希望」みたいな、言葉にするとつまらないが本質的なことが描かれていて、沁み渡る話だった…