MURANO

右側に気をつけろのMURANOのレビュー・感想・評価

右側に気をつけろ(1987年製作の映画)
3.6
コメディ要素と難解さが共に介在する、無茶苦茶な映画にも思える。でも、どちらを取ってみてもやはりゴダール、そして映像に魅力が宿る。

コメディとして見ると、冒頭からゴーダル本人演じる白痴による道化芝居が面白い。ドタバタ劇として笑えます。

難解さという意味では、ナレーションが僕の思考を刺激し、生と死について考えてしまう。

そういった難解さによる思考の活性化を快感とさせるのが映像の力。美しい映像がゴダールならではの映像詩として作品を芸術たらしめています。
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