カラン

嫌われ松子の一生のカランのレビュー・感想・評価

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)
4.5
中島監督が中谷美紀とケンカしながら作った映画。とても良い。

人を殺さざるをえないほど孤独で、それでも生きながらえるくらいに強い。中谷美紀が美と醜を明るく歌う。中島さんと音楽担当が探してきて中谷美紀に歌わせるbend and stretchは、ほぼ主よ人の望みの喜びよ級。

ドストエフスキーの小説と比べられるくらいに哲学的で、かつ、太宰治のように軽薄にできている。

これは見なくては。柄本明や瑛太もいい。何の関係もないが、ラースフォントリアーがドッグヴィルで、ニコールキッドマンに酷い役をさせているが、中島監督と中谷美紀の勝ち。同じだけ酷いし、2人の女優さんは同じく美しいが、中谷美紀のほうがお月さまになるくらい輝いた。
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