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桃中軒雲右衛門のtychのレビュー・感想・評価

桃中軒雲右衛門(1936年製作の映画)
3.6
1936年 70分。明治時代の浪曲界のスター桃中軒雲右衛門(月形龍之介)の半生。女房お妻(細川ちか子)とも芸を競い「芸のためなら何でもする」と嘯くばかりでなく、酒🍶も女も見境なしだ。お妻の具合が悪くても若い芸妓千鳥(千葉早智子)を身請けして悦に入っている。新聞はスキャンダルを書き立て、周囲も苦言を呈するが気にも留めない。差し入れられた布団に書かれた「さなきだに重きが上の小夜衣わがつまならぬつまな重ねそ」を読んでお妻が半狂乱のエピソードなど何と高尚なことか。、、藤原釜足 若いのに見事な老け役ぶり。
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