とんでもなく鬱映画だから鑑賞に注意が必要。
ウクライナ関連の報道を目にする度、カティンの森虐殺事件を思い出した。
何事においてもロシアって昔から嘘と隠蔽と『誰かのせい』ばっかりだよね。
最終的には嘘がめくれて認めざるを得ないし、カティンの森虐殺事件だって『ドイツがやった』って主張していたわけで。
当時、ナチスドイツのせいにし、ポーランドの将校たちを虐殺しカティンの森に埋めていたソ連軍。
これらの背景があるからこそ、ポーランドがロシアに対して強気の姿勢を崩さない理由がよくわかる。
この映画&この事件を知ると、ロシアの嘘には心の底からうんざりするし、よくそんな見え透いた嘘をつけるなと驚くよほんと。
この映画のラスト10分は絶望しかない。
唐突に突きつけられる絶望はあまりのショックに言葉を失うレベル。
監督がこの映画をこの世に残したかった理由がわかる。
これは映画というエンターテインメントというより事実を淡々とまとめた虐殺の記録だと思う。