モモモ

めしのモモモのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
3.9
「これこそ女の幸せ!」と言われてしまっては、現代の我々には首を傾げる物があるが。
70年前の作品にそんな事を言うのも無理があるだろう。
落ち着いた演技に落ち着いたカメラ位置。
「何だ…不貞が始まるのか…!?」を幾度となく乗り越えて描く夫婦愛物語。
自覚的に男達を誑かし、己の感情の赴くままに動く姪っ子のキャラクター造形は時代を越えた普遍性を持っている。
そんな駄々っ子女に(更に主人公にも)一発口撃を喰らわせる妹旦那が最高ですね。視聴者を代弁して爽快感を味合わせてくれる。
どう見ても自分よりも満たされていそうな友人達からの「貴方はとても幸せそう」と言う言葉が居た堪れない。隣の芝生はいつの時代も青い。
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