パン

野火のパンのレビュー・感想・評価

野火(1959年製作の映画)
3.9
個人的にゴア表現満載の塚本晋也監督版のほうがインパクトあって好みだったかな。
しかしこちらも負けじと凄い作品だ。
1959年作というのもあって戦後僅か14年で戦争の恐ろしさがまだまだ身近に感じる世の中だっただろう。

南方戦線だけは絶対に行きたくないなと思わされる。
次々と倒れていく兵隊たち。そして食人。
極限状態になったら人は獣になるしかないのか…
リメイク版にもあった猿の干し肉の話が本当に恐怖。

シャープな感じの映像が良い。
肉体的にも精神的にも彷徨い続ける映画だ。
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