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ヒックとドラゴンのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)
4.3
3部作×4シリーズ、グルグルローテーションPartⅡ。
1周目②。

『ヒックとドラゴン』。

DreamWorksのアニメーション。
これ、実はかなりの名作。この後も2作作られてるし、TVシリーズも作られてる。

DreamWorksってアニメの質感がツルッとしてると言うか、人間の手足が細い割に顔がガッシリして独特の造形で、別のアニメーションスタジオ作品に比べると日本人向けの画ではない気はする。

ただ話がめちゃくちゃ良い。

とある島に住み着き、生活を営むバイキング。
そのバイキングの天敵が何とドラゴン。
村の作物、家畜を奪いにやってくる。

そのドラゴン達と代々争いを繰り返し、敵対し、村を守るバイキング達。

その血気盛んなバイキングの長の息子、ヒック。
彼もまたドラゴンとの戦いを夢見るものの、とあるドラゴンとの出会いが彼のドラゴンに対する気持ちが変わり、命運が変わる。

実はドラゴンにも、作物を奪い、持ち帰るワケがあった、、、。

自らの意思とナイトフューリー“トゥース”との友情を貫く姿がとても胸を打つ。
ドラゴンを“撃退する物”としか見てない父親や村のバイキング全てを敵に回しても、諦めない姿。

臆病で、内気で、日和がちな青年ヒックが、勇気を振り絞ってドラゴンを仕留めるつもりが、出会ったことでドラゴンにも自分に似たような影を感じて、少しずつ心が通い合う。

自分の居場所や、自分にしかできないやるべきことをドラゴンと一緒に乗り越えようとする姿に震える。

“本当の勇気”とは何か?が伝わってくる。

片方の尾翼を失ったドラゴンの翼を埋めるようにヒックが寄り添い、そして、彼のかけた部分を埋めるようにトゥースがいる。

絶対的に睨み合ってた相手同士の仲でこんなあったかいドラマが生まれる。

「ペット」って言っちゃってるけど、終生の友ができるかのような、かけがえのない関係が本当にハートウォーミングで、清々しい。

ヒックとアスティがトゥースと飛ぶシーン、物凄い綺麗でうっとりしてしまう。
一緒に風を感じて飛んでる気分にすらなれる没入観。

そして、最後の“大きな大きな試練”に一緒に立ち向かう姿に感動。

これは名作。
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