クラブで皿洗いのバイトをしている高校生のエディは、常連のポルノ映画監督ジャックから男優としてスカウトされる。業界に飛び込んだエディは並外れた"息子"と性技で瞬く間に頂点に登りつめるが、天狗になった上にドラッグにハマり、次第に落ちぶれていく。
ポール・トーマス・アンダーソン(以下P.T.A)の長編2作目。ポルノ業界に携わる者たちの栄枯盛衰をブラックに描く。
男優にマーク・ウォールバーグ(若い！)、ジョン・C・ライリーやドン・チードル、女優にジュリアン・ムーアとヘザー・グレアム、裏方スタッフにはウィリアム・H・メイシーやP.T.A作品常連のフィリップ・シーモア・ホフマンとバラエティ豊か。
米国のポルノ事情の裏を覗けて面白い。演じる側の葛藤とか、素人を引っ掛けて車内でそのまま…とか、日本のAVにも通じるものが多々あるのではないか。
終盤のドーナツ店でのシークエンスは衝撃。悪趣味なピタゴラスイッチでドン・チードルが一番美味しいところを持っていってしまうのはなかなかのブラックさだった
