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「ブギーナイツ」に投稿された感想・評価

ポール超天才アンダーソン監督作

まじで恥ずかしながらやっと拝見しました。素晴らしい作品であると同時にPTアンダーソン監督の演出力の高さに本当に驚かさる一作でした。

キャラクターの感情などはセリフで全く説明させず、役者の表情とショットの間合いや長さで全て表現し切る。映画作品としてこれほどクオリティの高い演出は正直見た事がないです。

そして、この映画を見ることによって、この監督の作家性を掴むことができました。両親に恵まれなかった天才で世間知らずの主人公が別の場所で血は繋がっていないが、心で通じ合う真の家族を見つける話。The masterでも全く同じ話をしていた。父と子の対立というのはthere will be bloodと通じるテーマ。家族との対立っていうのはスピルバーグと全く同じ作家性だよね。

途中まじで全員に感情移入させられているから落ちていく過程がハラハラドキドキでもう見てられない!ってなった。そのくらいすごくてやばい編集と撮影。

本当に王道の娯楽作品で、ここまで正統派なのに作家性がバチバチに出ていてクオリティが天元突破しているなんて!ありえない!おかしい!素晴らしい!!

おい!映画会社と映倫!ラストのあのシーンにモザイクかけんじゃねぇよ!!あのシーンは彼が誇りを取り戻す超大事なシーンだろうがぁぁ!!!
katohy

katohyの感想・評価

4.7
もう何度も見返してる作品だけど、十年振りくらいにあらためて見直して、やっぱり最高。
新たな発見も多し。
ラスト、当時アメリカ旅行した時映画館で観てボカし入ってなかったんだけど、これはぼかしなしでもよい気がする。
70~80年代のポルノ業界を描いた作品
好きなシーンはいくつかあったけど全体的にと言われるとそこまでハマらなかった
ニューイヤーズイヴの長回しカットが1番好き
好きなシーンはいくつかあったけど観終わるのに結構時間かかったな…
kanz

kanzの感想・評価

4.0
70年代後半、アメリカのポルノ業界に1人のデカチン俳優が現れる!

いやーおもしろかった!チンチンデカくてSEXうまいてホントに素晴らしい!銭湯ヒエラルキーのトップは肩書きでも体付きでもなくチンチンがデカイこと!どんなに仕事できなくてもブッサイクでもカッコよく見える不思議

ヘザーグラハム、ジュリアンムーアと美人で可愛い…当たり前のように乳出さはるから、エロく見られへんようになってしまった…
原初な身体性に基づいたポルノからナラティブでフィクションな美しいものをどう生み出していくかっていう創作。

逆にフィクションな疑似家族性を原初な愛の枠組みに落とし込んでく営為。


ラストは殆どレイジングブルだし、スコセッシとアルトマンの影響大大大なのがモロわかるけど、とにかくPTAが26でこれを撮ったてのがスゴすぎ、自分の人生の厚みに関して考えてしまうぞ。


爆竹屋敷のシーンはどうやったら思いつけるのか
マークウォールバーグのキャリアハイはあそこ


god only knowsのイントロでドンチードルが踊り出すシーン、10回くらい見ても泣ける


大音響なんか要らない、メロウが好きなんだ、そう、メロウが…
山前暁

山前暁の感想・評価

5.0
幸せになれる空間がある。

僕は人間の発達に関しては相互作用説を取るし、合気道や柔道や相撲や、アイヌ民族や、チェジュ島(済州島)の人々、琉球民族などの暮らしにかつて非常に関心を持っていた。某大学の某教授の教えに猛烈に興奮した者で。って何を言っているのかさっぱりだと思いますが。

理想的な"皆んな"を映す「伝説的」なオープニング3分弱の、ステディカムのシーン、音楽、照明、演技、舞台、時代、カルチャー…。

https://youtu.be/fpV4dDBkSDQ

Quentin Tarantinoの経営する〈New Beverly Cinema〉で嬉々として上映されてきた映画がこのPaul Thomas Anderson監督の『Boogie Nights』(1997)なのです。

優雅なCommodoresの「Machine Gun」(1:37〜)を使ったDiscoのダンス・シーンだけでご飯50年分は食べれます。

Eddie Adamsと「家族」たちの優雅でスムースなダンスに何度もヤラれる。

天国は作られるんじゃない。自分たちで作るんだ。

全てが有機的で美しいから、本当に何度も涙ぐむ。

~キ☆★ピー3分クッキング~
🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶
本日のテーマは「天国の作り方」
ご覧頂きたいのはCee Lo Greenの「Fuck You」。もしあなたがこの曲を知らなければ、絶対に良いと思うはずなので、絶好の機会なのでご紹介致します。2010年のヒット・ソング。
Cee Lo Greenの「Fuck You」です。

①https://youtu.be/pc0mxOXbWIU

 南部の美声ラッパーは究極のオーセンティック・ソウルに乗せて、「FUCK」というクリシェを愛の言葉へと反転させる。2分39秒〔MVだと2分46秒〕からの焦燥に満ちたブリッジが歓喜へ変わる瞬間の凄まじいカタルシス。昇天。(©︎田中宗一郎、『snoozer』#083)

The HEART BREAKERに訴えかけても報われない現代の愛のお伽話。。
日本語字幕は有難いでしょう。それほど切望されていた。

②https://youtu.be/PPE6HIHif-Q

ここまでは絶対に押さえてほしい。というのも③のライヴと④の奇跡のライヴを目撃してほしいからだ。今から「天国の作り方」についてお話しします。「今から」?

音楽は作り手だけのものではなく、オーディエンスのものになった瞬間にやっと完成するからだ。

「CeeLo Green - F*** You (Later Archive)」

③https://youtu.be/94o6uIR31hk
Cee Lo Greenは同じ歌い方を(あえて?)しない。オーディエンスありき。どのパフォーマンスも最高だ。今回の大本命の④Cee Lo Green sings Fuck You at〈Glastonbury Festival 2011〉、又の名を「天国」へと至るための道のりなので、しかと見届けてほしい。もし曲も知っているし、いくつかライヴ・パフォーマンスも当時聴いたよ!っていう人はいきなり④に飛んじゃって下さいな。(思い出した、)ああ、この曲のリリース当時に観た、誕生日会だか、ホーム・パーティだかのライヴ映像は今はどこにも見当たらない。あれも最高だった。赤やら、ピンクやらのネオン装飾の密室空間、あれはどこぞ〜😢。


お待たせしました。
④https://youtu.be/RnH5BoujOBI

28:47〜からで結構です。

主役はオーディエンスだ。Cee Lo Green大司祭はあくまでもきっかけでしかない。その証拠に、彼は同じ歌い方をしないからだ。主体的に集った様々なカラーとヴァリエーションを持つオーディエンスだからこそ天国が現れた。

このぐらいのハッピーなヴァイブすのロックンロールの空間が、この惑星(ほし)に出現したのは、この夜以降、なかなか久しくなっている。非常に惜しいものは沢山あるけれど。ここまでのものは難しい。

Fワードを大合唱するオーディエンスが最高なのは言うまでもなく、ニクいのは、Cee Lo Greenだった。
"Baby, baby, baby,
Why d'you wanna hurt me so bad?"
のブリッジ部分の演奏が、速度の速いFunk/Reggae/Dub調に今夜のスペシャル・アレンジをしてお届けしたことだ、最高(🕴🏻❗️🕴🏿)
天国はかくして作られた。

ニクいなぁ〜。このアレンジ。原曲そんなんじゃないじゃん。オーディエンスを信じてるんだな〜。「ついて来れるだろ」「まだいくぜ」。この古今東西のmusic loversが集うこの宴のフィナーレに、彼ははやる気持ちを抑えて、オーディエンスとのコール&レスポンスを楽しむ。度胸ある。大舞台にカマシ・ワシントン(ごめん、もうダメ)💦

同年の大傑作Radioheadの『OK Computer』と絡めて『Boogie Nights』(1997)を「シリアス」に語ろうかな、なんて思っていたのに。
もはやどーでもいい。
EDEN

EDENの感想・評価

3.7
06/27/2020

やっぱりこれも、マグノリアっぽい。

Bye 70s 〜 Hello 80s〜の祝い方すらも盛大でその年代を思い出させる。
ひとつの時代を銃声が終わらせる。
その銃声とともに、次の時代がやってくる。


1970年代後半から、1980年代まで。ポルノ業界に携わった人たちを描く。時代に翻弄されながら、それでも生くゐ全ての人たちへの讃歌となっている。そのことに私は驚いている。


映画は3つのパートから
①1970年代・・・ポルノ映画業界を明るくお茶目に/陽気に/カラッと描く/笑えて楽しい
②1980年代へ・・・映画からビデオの時代へ/シロウトが好まれる時代へ/ゲイジュツより大衆性重視/ポルノ映画というよりアダルトビデオ/時代に乗れない焦燥/どん詰まり/(必死さに、しがみつくプライドに、笑えなくなってくる)
③そして最後に・・・ソファに座ったマーク・ウォールバーグが、それまでとは全く違った表情を見せる/ジュリアン・ムーアも、それまでとは全然違った表情を見せる/そして、観ている私も、観る前とは全然違ったものがみえている(ような気がする)


という話はここまでにして。ともかく。


ダメだあ!好きすぎるっ!
お腹をはみ出させたフィリップ・シーモア・ホフマンが登場した時、もうアタシは完全に白旗をあげました。ダメ、好きすぎる。ちょっとでもフィリップ・シーモア・ホフマンが画面にうつってると、ニヤニヤしてまう!ヤバい!(その裏には、ファーゴに出てくる人があまりにも気の毒で)


この映画は傑作なのかもしれない。マーク・ウォールバーグが、イチモツは持ってるけどまだ何者にもなっていない頃(まだダーク・ディグラーには、なっていない頃)、ポスターで埋め尽くされた彼の部屋を、ぐるぐるとカメラがうつしたように、いろんな人を思ったり、いろんなことをとりとめもなく考えたりしながら、アタシの頭のなかもグルグルしちゃってます。
ザ・ハリウッド映画
ドラック、セックス、銃、この映画はこの時代のアメリカの権化のようなもの
ポルノというアメリカンドリームによって振り回される人々の決して幸せになれない顛末を描いたPTAの作品
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