あなぐらむ

孔雀の園のあなぐらむのレビュー・感想・評価

孔雀の園(1951年製作の映画)
3.7
シネマヴェーラ渋谷で鑑賞。

「その場所に女ありて」から遡る事10年、戦後間もない兜町の証券会社で、男社会と戦うB・Gの仕事と恋を軽妙洒脱に描くウェルメイドな一本。
「雪夫人絵図」とはうってかわって気丈な「戦後女性」を演じる木暮実千代の、凛とした佇まいが美しい。
地味で重くなりそうな話を軽いユーモアと適度なサスペンス(何故かカーチェイスがある!)、そしてハリウッド50’Sを感じさせるロマンを漂わせ、70分の小品を贅沢に見せる。
箱根の朝霧と木暮実千代はもうワンセットな感じね。