監督はアニエス・ヴァルダ…そしてキャストもとても魅力的…
主演はジェーン・バーキン…40歳のマリー役
娘役にはジェーンとセルジュ・ゲンズブールとの間の愛娘シャルロット…
その妹役にはジェーンとジャック・ドワイヨン監督との間の愛娘ルー…
実の母娘3人が家族を演じます…フランス人の家族は複雑ε-('ᵕ' ;)ハァ~
そして今作は40歳の母親が14歳の娘の同級生と恋に落ちるŁØνЁ ストーリー
ジェーンの相手役はシャルロット演じるルシーの同級生ジュリアン…なんとヴァルダ監督の愛息マチュー・ドュミ…
ここまでで、もうお腹がいっぱいს
ジュリアンが夢中になっているのが《カンフーマスター》というゲーム…日本では《スパルタンX》と呼ばれていたらしいです…冒頭、実写で真似しているところはピコピコ動いて可愛らしい
カンフーマスターは敵を倒しながら上の階へと進み囚われていたお姫様を助け出すゲーム…
ストーリーもゲームに見立て家庭や社会に囚われたマリーをジュリアンが解き放つという筋立て…
ジェーンだから成立するストーリーであって、やはり東洋のアジア人にはなかなか理解し難い個人主義のフランス…
母である前にひとりの女…
後半ジェーンの実の両親と兄も登場…お母様がジュリアンとの恋愛の後押しをする台詞にもビックリ…
“You go with Julian!! Love is the greatest mystery of life!!”
ジュリアンとお行き!! 愛は最大の神秘よ!!
ストーリーに入り込むことはなかなか難しいですが…ヴァルダの映像、演出…そしてやっぱりジェーンのナチュラルな美しさと何気ないファッションのカッコ良さには始終見惚れてしまいます
歳の離れた恋愛も決して嫌らしく無く自然体…これもジェーンの存在とヴァルダの技量…と感じます
終盤マリーとジュリアン、そしてルーの3人が訪れた無人島…小屋の窓から臨む様々に色を変える海の表情に目を奪われます
そして、まだ4歳くらいのルーちゃん…とっても可愛くて天使のよう…いい味出してます…
島での様子はアドリブと思えるような和やかな雰囲気…実際での関係性の良さも想像できます…
また、当時AIDS(フランスではSIDA)が脅威的だった頃…作中でも随所にメッセージが散りばめられ、時代を物語ります
ラストはちょっぴりビターですが…恋愛の倫理観の違いを感じる作品でした