カンフー・マスター!の作品情報・感想・評価

カンフー・マスター!1987年製作の映画)

KUNG-FU MASTER

製作国:

上映時間:80分

3.4

「カンフー・マスター!」に投稿された感想・評価

eigajikou

eigajikouの感想・評価

4.2
アニエス・ヴァルダとジェーン・バーキンの家族映画。
家族への愛と信頼のもとに描かれるアラフォーシンママと14歳少年の恋。
この自由な軽やかさとユーモアは新作にも脈々と感じる。
「ゲームはあくまでゲームで迎合しようとしてない」大寺眞輔氏解説より。
smmt705

smmt705の感想・評価

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私の悪いクセで、勝手にアクションものと思っていたのだけど、マリーとジュリアンの仕草や目線で、これはただ事ではないと察知!娘とか母とかの概念を飛び越えた言葉が爽快なのと、自分を否定しない姿勢に励まされるし、感情のベクトルが外に向いているから、深刻なことも不思議と深刻に感じない!この感覚、憧れる!
haruy

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4.3
アニエスヴァルダ 本当に可愛らしい愛らしい。
カンフーのゲームが題名にもなってるんだけど、5階(?)にいるお姫様を助けにカンフーくんが敵を倒して行く
それと話の中の年の差恋愛をしている2人が繋がってる
なんておちゃめ
色んな愛の形があっていいんじゃないかって。結構な時の差だけどちゃんとラブラブしててときめいた
超年の差恋愛ものというわけで『ハロルドとモード』を思い出す。ジェーン・バーキンのお相手14歳は、なんとヴァルダとドゥミの息子らしい。イケメンかよ!
カンフー・マスターとはアーケードゲーム、スパルタンXのことだ。ゲームでは結ばれる(かのように見える)男女も現実ではうまくいかない。2人の恋愛がバレたときの、バーキン母のアドバイスは「うーん、島へ行きなさい!」
島の別荘での窓からは、月の光が幻想的な青を放つ。面白かったです。
恋心に正しさや類型を作り出してはいけない。それこそコントでなければきっと成り立つものたち。14歳の残っている記憶に恋する母なのか女性なのか、ハレルヤを山手線で読んでいる、全く知らない猫たち、頭に入らないハレルヤ
ちょっと難しかった💦

客席はぎゅうぎゅう。
ちょいちょい笑いが起きてた。

最後の方で楽しみ方というか見方というかがなんとなく分かったような気がしました。

14歳との隔たりはすごくリアルに感じました。
なのでそばに寄り添うことのできる主人公はすごいなと思ったり。

たまたまシネマテークだった。気になってたので体験できて良かったです(^^)
監督作品初鑑賞。とても重層的な作品のようで咀嚼するにはまだまだ勉強不足でした。
mrhs

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4.5
絵だけ見れば一番良い時のオリヴェイラかキアロスタミかという感じ(つまりメチャクチャに良い)で、一枚絵として強力なカットが多く、ロケーションも映画映えする場所ばかり。

しかしヒロインであるジェーン・バーキンが本作の監督であるアニエス・ヴァルダとジャック・ドゥミの息子であるマチュー・ドゥミ(約25歳差)に恋をし、ジェーン・バーキンの2人の娘役を実際のジェーン・バーキンの娘であるシャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨン(前者はセルジュ・ゲンズブール、ジャック・ドワイヨンとの子供)に演じさせるという、文章にすると非常にややこしい構造が象徴するように単に絵が綺麗ですという作品でもない(ようだ)。

観た人の何割かが「恐ろしい」という感想を記している『幸福』も観なければ…。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.2
カンフー・マスター!って春麗vsベガの話かと思ったらスパルタンXの話だった、ファミコンのカセット持ってたわ。大人の階段登る「君」はまだ確かシンデレラだったはずだが、この映画の「君」はおそらくやっと下の毛が生えて来た頃であろう少年である。そんな「君」ことジュリアン少年(14歳、ヴァルダとドゥミの息子)が恋に落ちるお相手は、ジェーン・バーキン演じる二人の娘を持つシングルマザー(40歳)、年の差なんと26歳のペタジーニLOVE!しかもこういった場合は少年がお姉さんに憧れに近い恋心を抱くのが常なもんだが、この作品の場合はむしろ逆、しかもその恋の始まりが完全に魚喃キリコの『blue』(飲みすぎて気持ち悪いのに吐けない相手の口の中に指突っ込んで吐かせてやったら恋が始まるやつ)である。「君の名前で僕をハイウェイ」と言うか、「ペンギンの名前で僕を呼んで」と言うか、日本じゃどう考えても倫理的に一発NGを食らいそうなジュテームなお話であるが、そんな二人の恋は当然上手くいくはずも無いし、度重なるエイズへの言及が、二人に0.02mm以上の距離感を植え付けていく。前半は皆固唾を呑んでこの許されざる恋の行く末を見つめていたと思うが、二人の禁断の恋が娘ちゃんにバレちゃった辺りから劇場にはちらほらと笑い声が、そしてそんな空気を察したバーキンのおかんの「島に逃げるしかないわね!」の全く腑に落ちないアドバイスで完全に爆笑の渦に包まれる事となった。母である前に一人の女、そして女はいつだって王子様を待っている!ってのも一理あるだろうが、二人の行く末は既にキーとなるカンフーマスターのクリア後画面が物語っていたと言う皮肉、リトライ可能なゲームと違い人生は一発勝負、ちなみにジュリアン少年はバーキンのことをマリー・ジェーン(メリー・ジェーン?)と呼ぶが、これはおそらく「麻薬」の隠語であると思われる。
35mm鑑賞。金かけてない感が凄い。人件費とフィルム代あれば撮れますみたいな感じなのにこんなに面白いのだから才能ある人は恐ろしい。
nagashing

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3.5
アニエス・ヴァルダとジェーン・バーキンによるショタ映画。40代のバーキンと恋に落ちる役を演じているのが当時14歳のヴァルダとドゥミの息子というのがまずすごいし、そんな映画にシャルロット・ゲンズブールをはじめバーキン一族総出演というのもすごい。倫理的にアウトなのにアットホームの極地。世間の目なんてどこ吹く風の自然体の軽やかさ。少年がしょうもない男の性を発現させるラストはけっこう残酷。イースターエッグを隠すシーンで表出する「繰り返し」に、アーケードゲームの性質を結びつけるのは無理筋すぎるか。映像的には、冒頭の横スクロールアクションの完コピと、寝袋にくるまったイモムシ競争が楽しい。劇中に階段が頻出するのもゲームの再現かも。無人島の別荘の窓の固定ショットも妙にエモくて◎。
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