カンフー・マスター!の作品情報・感想・評価

カンフー・マスター!1987年製作の映画)

KUNG-FU MASTER

製作国:

上映時間:80分

3.2

「カンフー・マスター!」に投稿された感想・評価

ゆゆこ

ゆゆこの感想・評価

4.0
ゲームと、キスと、タバコと、ビンタと、ラブレター。
—————-
やっと借りられました。本作。
年上女性と、その娘の同級生男子が恋仲になるという異色系恋愛映画。
ヴァルダ監督の実の息子が演じてるということで、、いやぁ すごい。
Filmarksの評価はまあまあといったところらしいですが、私は割と大好きでした!

とりあえず、恋愛なのに「カンフー・マスター!」とはなんぞや
というところですが、年のせいか知らなかったんですけど当時流行っていた日本産のゲームなんですね?笑

果たして恋愛映画とそのゲームがどうかかわるのかというところでしたが、
これといって意味をなしてる感じもしないのに、絶妙にシーンとマッチしていく使い方が印象的で面白い。

そして、なんでこう、違うんでしょうね、
タバコを吸ってる中学生がもはやイケてみえる…なんだか全然ガキのヤンキーとかいう部類じゃない…

怖いもの知らずでグイグイくる男子と、
人生経験を積んできたからこそ臆病になる女の、
年の差恋愛の不器用成就。

エレベーターのシーンは私のお気に入りです。
キスと、タバコと、ビンタと、ラブレター。
なかなかの男女の画を年の差チグハグな2人がやって 結果 完璧なのだからもう言うことはないです。

成熟と老いの紙一重さを演じるバーキンの傍で、
20も年上の女性と関係を持ったことで一回りオトナになったジュリアンの顔つきがまた、良い。

少なくとも仮に15才くらいのわたしだったら、自分の母親が監督してる目の前でこんな演技できない、、

「私のことは忘れてしまっても構わない。
でもあの頃のことを侮辱や軽蔑を込めて思い出して欲しくない。」

それはほんとうに正しい感情で、
せめてもの願いなのである。

“非常識な存在”となってしまった年上の女、
“背伸びした存在”となって人生を歩み始める年下の男の子。

なんだか妙に虚しくて、残酷

でもそれを感じさせないポップさをどこかに感じることができるのも、
この作品の魅力の一つだと思います。
ジュリアン役がアニエス・ヴァルダ自身の息子って事に一番ビックリだよ
tak

takの感想・評価

3.4
 ジェーン・バーキンのアイディアから生まれたという、不思議な雰囲気の恋愛映画。娘の友人である15才の少年にジェーンは恋してしまう。彼はテレビゲーム「カンフー・マスター」に夢中な男の子。ジェーンは彼に会いたい一心で学校へ行ったり、見舞いに行ったり、お気に入りのゲーム機があるところを探したり。40代の女性がするとは思えない行動に、恋する気持ちの狂おしさが感じられる。

 ロマンティックな島の場面を経て、厳しい現実で引き裂かれる二人。この辺がドロドロせずにその後の二人に焦点を合わせているのが好感。ラストに男の子はひと夏の恋を友人に話すけれど、果たして友人は信じたのやら?。聞きようによっては、ゲームの武勇伝のように恋を語っているようにも聞こえる。この経験で彼が成長することを思ってやまない。一方でジェーンは大事なものをいろいろと失ってしまう。恋愛を通じて男も女も成長していくものでもあるけど、大人を子供に帰すものでもある。いずれにしても”恋に恋してる”すべての大人に見て欲しい。そんな映画。

 ジェーンのファンには、実の娘シャルロット・ゲンスブールとルー・ドワイヨンが出てくるだけでも、実生活の雰囲気が垣間見える気がして面白い。ちなみにマチュー・ドミはヴァルダ監督とジャック・ドミ監督の子供、ジェーンのロンドンの両親は実の両親なのだとか。この頃のシャルロット、ほんとかわいいよね。彼女がボリス・ヴィアン(セルジュ・ゲンスブールを見いだした人物のひとり)の「日々の泡」を読んだという台詞が出てくるけど、ここなんかセルジュのファンがニヤッとするところだ。
日本では成立しなそう。

タバコ吸ってても、酒飲んでてもやっぱり全然違う。

日本だと、そういうことしてるのは大抵ヤンキーだし。
彼らはケンカで学校のテッペン取ったり、ヤンクミに助けられてばっかりいるから、くそダサいし。


とりあえず、カンフーマスターの使い方がとってもよかった。
冒頭のシーンとか、階段でシーンを繋いだりとか、ラストのシーンとか。。
ゆり

ゆりの感想・評価

4.2
お風呂にあんなおっきいお花飾れるなんていいなぁ💐

好きにしたらいいよって思うけどお母さんは難しいかもお母さんだから

面白かった
ふたりの娘をもつ彼女は、娘の同級生の15歳の少年に恋をした。 実ることのない恋愛だとはわかっている。 ただ自分の感情には素直でいたい。 
終わりが来ることが分かっていても、いっしょにいる時間を過ごそうとする。 どこか儚く、虚しくもあり、ただ今を受け止める。 その雰囲気が魅力的であった。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

4.3
【ショタ×格闘ゲームmeetヌーヴェルヴァーグ】
先日TSUTAYA新宿店に行ったら、面白そうなタイトルを見つけた。その名も「カンフー・マスター!」。一見、香港アクション映画のように見えるが、本作は「5時から7時までのクレオ」「落穂拾い」のアニエス・ヴァルダ監督作。そうおフランス、ヌーヴェルヴァーグ系映画なのだ!タイトルに惹かれた即借りて観ました。

☆「カンフー・マスター!」あらすじ
40歳の子持ちマザーは、とある少年に一目惚れしてしまう。なんとか少年に近づきたいマザーは、少年がカフェにある「スパルタンX」のゲームに嵌まっていると知り...

☆ショタ×格闘ゲームmeetヌーヴェルヴァーグ
とっても変な映画を観た。世の中には、様々な恋愛映画がある。それこそチンパンジーと不倫関係になる映画すら存在するし、本作のようにショタ、年の差恋愛映画と言えば、「ハロルドとモード」という作品もある。シチュエーション自体を観ると、本作はよくありそうなトリッキーな恋愛映画に見えるが、掛け合わせるモノを変えただけで唯一無二の怪作が爆誕する。

なんたって、物語のキーを担っているのが、格闘ゲームの名作「スパルタンX」なのだ!海外では「カンフー・マスター!」と呼ばれている、この格闘ゲームが恋のキューピットとなる。子持ちのマザーが、少年に惚れ込んで、近づく。少年が「スパルタンX」に夢中になっているところを、背後からフェティッシュな目で見る。というか、腰の動きがおっ可笑しいぞ!ジェーン・バーキン扮するこのマザーを男に置き換えて考えるとアーーーーーッツ!な展開だ!

そして、怪しいまどろんだ目で少年に近づく女を、少年はもて遊ぶ。たかが格闘ゲームなのに、まるでクラシック映画のキザな男優のように少年はマザーにゲームの手ほどきをする。あまりに馬鹿馬鹿しく、でもフェティッシュすぎる映像に惹き込まれっぱなしでした。

<h2>ゲンズブール母娘が共演!</h2>
本作でマザーを演じたジェーン・バーキンと娘役のシャーロット・ゲンズブールは母と娘の関係です。この「カンフー・マスター!」では、幼い頃のシャーロット・ゲンズブールが観られる貴重な作品でもあります。そして、このゲンズブールさんがメチャクチャ可愛いのです!少年そっちのけで、ゲンズブールに惚れてしまうほどキュート。

ただ、こんな狂った映画に出たから、後にラース・フォン・トリアーの「しもべ」として、「アンチクライスト」「メランコリア」「ニンフォマニアック」に出演したのではと思ってしまい、不思議な気持ちになりました。

特殊なシチュエーションの恋愛に飢えている人必見の作品です!
もっとカンフーのゲームフィーチャーしてほしかったな、カンフーマスターとかいう濃いアイテムをどう使いたかったのかいまいちわからん
後半、島での生活などは、破滅的でいい。食事シーンの構図とかかっこいいし
登場人物(特になんでもないモブ)の髪型がだいたい素敵で、こんなこといつもは思わないけどなんだろな
シャルロットの着てるカーディガン80s感すごくてかわいい…!
バスルームが夢のお風呂すぎる、あの家に住みたい。
ジェーンバーキンとアニエスヴァルダのコラボ作。
娘のボーイフレンドに手を出す母親の話。
序盤はフランスを舞台に、ちょっと浮かれた感じで話が進むが、後半になってからは映像のシャープ度や悲愴感が増し、見応えのあるものに。
タイトルのテレビゲームになぞらえ、乾いたタッチで終わるラストはクールである。
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